舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

慰安婦を巡る肯定派も否定派もあらゆる思想や主張を巻き込むドキュメンタリー『主戦場』観てきました!

2019-06-06 23:20:05 | Weblog


6/6(木)、シネ・ウインドで「主戦場」を観てきました。





予告編はこんな感じです。



慰安婦問題を巡って、日本、アメリカ、韓国の、政治家、評論家、歴史研究家、等々、様々な立場、様々な考えの人々にインタビューをし、それを元に監督が実際に様々なニュース映像や歴史資料を基に検証をしたという、ドキュメンタリーです。
色々感想を書いていく前に、そもそもこの映画のテーマである慰安婦問題が非常に繊細な問題であるために、一部の思想の方から、過剰に叩かれていたり、逆に過剰に持ち上げられていたりしていたりする現状があるのかなと思いますし、そういう現状があることで良くも悪くも話題作となっている映画なのかなと思います。

で、そういう現状にちょっと嫌気が差したり、慰安婦問題って難しそう…って思って、観るのをやめてしまう人もいるかも知れませんが、そういう人に僕が言いたいのは、面白いから観た方がいいよ!ってことです。
いや、僕がこんなことを言うと、慰安婦問題という、実際に犠牲になっている方もいる問題を「面白い」とは何ということだ!と怒られるかも知れませんが、それでも「映画として」すごく面白いと思いました。

と言うのも、先程も書きましたけど、まず慰安婦問題のややこしさというのは、この問題に対して、肯定派、否定派などなど、立場や思想など、人よってとらえ方がまったく異なり、分かり合うのが難しいという点にあると思うんです。
そこで、この映画が画期的なのは「これだけが正しい歴史だ!」と一つの正解に押し付けるのではなく、まずはあらゆる立場の人達のインタビューを、否定も肯定もせずにすべてそのまま記録することで、まずはこの慰安婦問題を巡る混乱をそのまま映画化した、という点にあると思います。

大袈裟に言えば、この映画が作られて初めて、日本は、というか世界は、慰安婦問題の議論が始められるのではないか、くらいに思いました。
それにしても、慰安婦問題の研究者から、捏造だと主張する側の人間まで、肯定派、否定派を問わず、あらゆる立場あらゆる思想の人間が登場しては、それぞれの主張をあまりに赤裸々に語る様子は、本当に「どうやってこれ撮影したんだろう」という衝撃でした。

しかも、そういうあらゆる立場の人達の思想、主張を聞いた上で、監督が様々な歴史資料やニュースの映像を元に、実際の歴史を検証していくと、そこから「何か」が浮かび上がってくる…映画でこんな体験は本当に初めてでした。
皮肉でも何でもなく、思想の左右関係なく、また慰安婦問題や政治に関心のある人もない人も、それぞれが何かしら衝撃的な体験ができる映画だと思うので、マジで騙されたと思って観てみてほしい映画です。
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