言葉にしなくても伝わること。言葉にしなければ伝わらないこと。

一昨日の夜、おもケンと2人で高遠ブックフェスタに行って来ました。
高遠ブックフェスタにて、コバくんの企画した演劇イベント「NIGHT ON THE PAPER」が開かれていたからです。

観たのは、「アンビエントシアター」の「白い花」というお芝居。
「アンビエントシアター」は、元々コバくんの結成した演劇ユニット「ウンコメン」が、「飲食店にチラシを置かせてもらえないから」という理由で改名したものです。
僕は元々ウンコメンのコントライブで爆笑したことがあったので、今回もかなり期待していました。


で、実際に観た感想は・・・な、何なんだアレ！？
シュール？サイレント？不条理？・・・ただの悪ふざけか？はたまた前衛芸術か？

言うなれば、僕はこの舞台の脚本演出を手掛けた人に会ったことがあるのですが、その時の彼の「何考えてるんだか分からないけど、不思議な魅力を持った面白い人」という印象が、そのまま演劇になって見せられた感じでした。

正直、ストーリーは説明しづらいし、というかあれをストーリーと呼んでいいのかも分からない。
メッセージ性も何となく伝わるような気もするが、そもそもそんなものが存在しているのかさえも分からない。

なのに・・・すごく面白い！
観客を、最初から最後まで舞台に引き付けて離さない。
しかも、笑えるところはかなり笑える！

言うなれば、人の頭の中を観客だけがこっそり覗いているような、役者と観客だけの秘密にしたくなるような、そんなお芝居でした。




さて、この日の帰り道、おもケンの車の中で、いつものようにボケていた俺。
すると、おもケンが言いました。

おもケン「チヒロさんのボケは前置きが無いんですよ。だから分かる人には凄く面白いんだけど、分からない人には意味が分からないんですよね。ボケるなら、前置きをするか、それか全員が元ネタを分かるボケをした方がいいですよ」


普通にダメ出しだ！


チヒロ「分かったよ。じゃあ前置きしてからボケるよ・・・はい、そんな訳でこれからネタが始まる訳ですが、えー、本日はお集まりいただきまして、誠に・・・」

おもケン「それは前説だー！！君とはやっとれんわー！！」


チャンチャン！！