舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

春がふたりの生活を待つ。きっと大丈夫…

2020-02-29 21:13:05 | Weblog


昨年からソロ歌手としても活動中のNegiccoのKaedeさん、2月から3月にかけアコースティックツアーを開催していたのですが、新型コロナウイルスの影響で、2/29(土)以降の開催が中止、または延期となってしまいました。
そんな中、2/29(土)に開催予定だった群馬県SLOW TIME caféから無観客でライブを行い、インスタライブで配信することを急遽決定しました。

僕はこの配信をリアルタイムで見ていたんですけど、物凄く感動してしまった自分がいました。
と言うのも、この日はちょうど、新潟でも新型コロナウイルスの最初の感染者が報じられるなど、新型コロナウイルスの問題が様々なニュースで報じられていた真っただ中で、SNSでも不安と不満と不信が蔓延して、怒りと悲しみで爆発寸前になっていたような印象を受けていました。

そんな中、怒りや悲しみではなく、優しさを届ける、かえぽがやったのはそういうことだと思いました。
簡単に世の中は変わらないし、いつ何が起こってしまうか分からないけれど、音楽は、芸術は、人を救う、必ず、そう確信する出来事だったのです。

僕の話を書いていきますが、2011年3月11日の東日本大震災や原発事故以降、政府もメディアも、色々なものが日に日に信じられなくなっていった自分は、不安と不満からいつしか気持ちがトゲトゲして常に何かに怒っていました。
そうなってしまっていたのは多分、僕だけではないと思うし、こんな時代、怒りたくもなるのは仕方ないことだと思います。

けれど、怒りの感情に左右され過ぎると人は冷静な判断力を失ってしまうものですし、怒りの感情は思いもよらない形で人に伝わってしまい、一歩間違えば簡単に関係ない誰かを傷付けたりもします。
毎日見ているSNSも、そういうどこかギスギスした雰囲気を感じていたし、自分もそれにすごく影響されてギスギスしていたような気がします。

そんな自分の気持ちを落ち着かせることができたのは、様々な音楽や芸術との出会いでした。
うまく言えないのですが、本当に感動する芸術作品との出会いによって、人生がいい方向に整っていくような感覚がありました。

トゲトゲしていた気持ちを落ち着かせ、見える世界を広げ、自分自身も冷静に見つめることができた、一言で言うならば、優しくなれたような気がしています。
去年は表現の自由が問われることも多かったですが、僕はこういう体験の中で、人には芸術が必要だと確信するようになりました。

そしてその一つが、先程から書いている、Kaedeさんの歌でした。
目の前の出来事に対する批判的な言葉とは違い、彼女の歌はきっと何年先も人の心を動かし続けるものだと思うし、それはもう芸術と呼べるものなんじゃないかと僕は思っています。

しかし今、世の中がこんな状況になり、あの不安にまた襲われそうになりつつあったのですが、そんな時、Kaedeさんが配信してくれた歌に僕はまた救われました。
この先何が起こるか分からないけれど、音楽の素晴らしさは変わらないし、これからも音楽は人を救い続ける、そう思いました。

そんなKaedeさんの優しさに、感謝しかないです。ありがとうございます。
ライブが中止になってすごく大変だと思いますが、これからも応援したいと思います。



YouTubeに一曲だけ動画が上がっていました。
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