8/6(金)、シネ・ウインドでMOOSIC LAB新潟編・招待作品「大切な人の、未来へ」「カーテンコールのはしの方」を観てきました。
「大切な人の、未来へ」は、もともと2019年のMOOSIC LABで大崎章監督の「無限ファンデーション」という映画があり(その節はご来館ありがとうございました)、その舞台となった高崎商科大学付属高校が今年コロナ禍でも卒業式をすることになり、そこで映画に出演した西山小雨さんがライブを披露した、その様子を記録した映画。
個人的に「無限ファンデーション」はとても好きな映画なのですが、あの時に撮った映画がコロナ禍でもなんとか卒業していく若者達をこうして応援することに繋がるんだなと思うと感動的でした。
「無限ファンデーション」には、不器用に葛藤する若者達の背中を西山小雨さんの音楽が優しく押してくれるような場面があるのですが、まさにその映画と現実が重なるようでした。
何より、西山小雨さんの歌とピアノ、そして言葉も、優しくて力強く、とても感動しました。
続「カーテンコールのはしの方」は、高校演劇が原作の「アルプススタンドのはしの方」が、映画化のヒットを受けて再び舞台化することになり、その稽古から本番までを追ったドキュメンタリー。
4人舞台を、東京編、大阪編でダブルキャストで演じ、それぞれ2人の監督が撮影(東京編の監督は「迷子になった拳」の今田哲史監督)。
こちらもコロナ禍で奮闘する表現者達の姿が印象的な映画でした。
個人的に自分も昔演劇をやっていたこともあるので、演劇の稽古を追ったドキュメンタリーって意外と見たことがなかったからすごく興味深く見ました。
そうそう、舞台裏には色んなドラマがあるだよね…というこの感じ。
舞台を作ろうと奮闘する俳優達の姿が、野球部の試合を観客席の「はしの方」だけで表現した「アルプススタンドのはしの方」にもちょっと通じるものがあるなと思いました。
個人的に「無限ファンデーション」も「アルプススタンドのはしの方」も大好きだったので、そこから新たにこんなに素敵な2つの作品が新たに生まれたのが感動的でした。
映画がきっかけで撮影地の高校と繋がったり、演劇から映画そして再び演劇と色んな人達を巻き込んだり、映画という文化の広がりを感じられる上映会でした。
どちらの作品もコロナ禍の中で撮影されていて、今まで築いてきた文化がこの時代に人を支えることもあるんだなと感じさせられました。
また、MOOSIC LABはコロナ禍の2020年にシネ・ウインドを支えてくれたこともあったので、その企画に一年後にまたこうして出会えたのもぐっときました。
上映後には「大切な人の、未来へ」の大崎章監督と歌手の西山小雨さん、「カーテンコールのはしの方」の東京編の今田哲史監督、そして配給会社SPOTTEDの代表の直井卓俊さんという、MOOSIC LABにもシネ・ウインドにも縁の深い皆さんのリモート挨拶もあり、楽しかったです。
大崎監督、西山小雨さんは「無限ファンデーション」で、今田監督は「迷子になった拳」でも来館されているのですが、またお会いしたいですね!ありがとうございました!