1/21(火)、ギャラリーみつけ「池山阿有セレクション展」を見に行ってきました。
池山阿有さんは、戦前生まれで2023年に亡くなった見附市の画家。
何色もの絵具を組み合わせた色使いと大胆な筆跡による油彩画で、田舎の風景やそこで暮らす人達を生き生きと描いていました。
特に、囲炉裏ばたのおばあさんを描いた絵画からは、囲炉裏の煙やおばあさんの息遣いまでこちらに伝わってくるようでした。
また、おばあさんが一日の始まりに薪ストーブに火を入れて、その横に座っている絵画からは、まだ肌寒い朝の空気まで伝わってくるようでした。
そして、大きな荷物を担いでいるおばあさんの絵からは、長い時間をこうして必死に働いてきたおばあさんの生命力を感じました。
おそらく池山さん自身が田舎の生活の風景や、実際のおばあさんを描いていると思われ、だからこそまるでそこに生きているように存在感が伝わってきました。
昔から変わらない田舎の生活の風景を描いているようですが、中には魔法瓶や電話の受話器が登場する作品もあり、現代と地続きの現実の世界なのだと感じました。
個人的に、最近シネ・ウインドで観た「越後奥三面 山に生かされた日々」に通じる魅力のある絵画だと感じました。