舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

映画「ブータン 山の教室」観てきました。

2021-08-11 23:04:55 | Weblog


8/11(水)、シネ・ウインドで「ブータン 山の教室」を観てきました。







若い教師ウゲンが、ブータンの山奥の僻地、ルナナ村の学校へ赴任するドラマ。
村に辿り着くまでの距離・時間の長さ、町から遠く離れた村人達の暮らし、山奥で暮らす子供達にとって学校の大切さ、村人達との交流するウゲンの心境の変化など、すごく丁寧に作られた映画だと思いました。

まず、ルナナ村は町から一週間も山道を登り続けないと辿り着けない本当に山奥にあり、村に辿り着くまでに映画の半分くらいの時間を使うから、本当に時間をかけて遠くまで歩いてきたと感じられます。
そのくらい町から遠く離れた村にとって、電気や色々な物資、そして何より子供達にとって学校は本当に貴重なものだとウゲンは知るわけです。

最初はウゲンは常にヘッドフォンでウォークマンを聞いてたようなことからも分かるくらいやる気がないのですが、そんなウゲンが村人との交流で変わっていく姿を丁寧に描きます。
特に、どんなにやる気のないウゲンだって、子供達からしたら先生が村に来てくれたことは本当に嬉しいことで、本気で喜ぶわけです。

その子供達が本当に可愛くて、その喜びが彼を変えていき、次第にいい先生へとなっていきます。
しかし、そんな彼にも別れの時は来るのですが、最初はやる気がなかったウゲンも、最後はもう一度あの村に戻りたいと思ってしまう。

特に、村へと通じる山道の途中に「無事に戻って来られるように」と儀式をする場所があり、行く時はウゲンはまだ不真面目だから何もしないんだけど、帰り道にはちゃんと儀式をするし、それが「町に戻れるように」ではなく「あの村に戻れるように」という意味合いに変わっているあたりも、すごく丁寧に作られた映画なんですよね。
人が一生懸命生きている限り、どんな場所にも幸せはあるんだなあと思わされ、ストレートに感動が伝わる映画でした。
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