元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

日露戦争がすごい理由【陸軍編】 世界史上の奇跡と評される日本軍の活躍

2019-11-28 12:41:11 | 日記

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9174    より転載

 

日露戦争がすごい理由【陸軍編】 世界史上の奇跡と評される日本軍の活躍

今から、111年前の1904年2月8日、日露戦争が勃発しました。この戦いは、有色人種が初めて白人に勝った「世界史上の奇跡」と評され、一気に日本が世界の大国に上り詰めるきっかけになりました。

 

しかし、当時の日本は何がすごかったのか、を知らない人も多いのではないでしょうか。そこで陸軍編と海軍編の2回に分け、そのすごさに迫ってみます。

 

日露戦争は太平洋戦争よりもすごい!?

戦争が始まる前、世界中は日本が勝つことを予想していませんでした。それは、開戦直前の戦力を比較すれば、一目瞭然です。

 

  • 国家予算は、日本が約2億9千万円、ロシアは約20億8千万円。
  • 戦費は、日本が15億円、ロシアは22億円。
  • 動員できる兵力は、日本が100万人、ロシアは200万人。
  • 軍艦の総排水量は、日本が約22万トン、ロシアは約80万トン。

 

この比較にピンとこない人もいると思いますが、実は、これは太平洋戦争で戦った日米の戦力差を超えています。つまり、日露戦争当時の日本は、太平洋戦争の時よりも劣勢の状況で、ロシアを破ったわけです。

 

 

日本軍は戦の常識を覆した

こうした中、日本は奇跡のように連勝を続けます。特に知られているのは、世界最強と謳われたコサック騎兵隊に対し、機関銃で応戦して破った秋山好古の戦い方でしょう。その他にも、第一軍総司令官の黒木為(くろき・ためもと)大将による目覚しい活躍がありました。

 

黒木は、現在の中国の遼寧省に位置する沙河(さか)で、1連隊の兵をロシアの正面に当たる太子河の川岸に並べ、あたかも黒木軍の主力がそこにいるように見せかけました。一方、2万人の兵を迂回させ、夜陰に乗じて一気に河を渡り切り、奇襲攻撃する作戦を立てました。しかし、この作戦は、1812年のロシアとの戦いで、ナポレオンのフランス軍がベラルーシのベレジナ川を渡河した際に惨敗したことから、「愚策」と思われていました。当時は、渡河するにしても、少数で行うのが戦の常識でもありました。

 

しかし、黒木はこの作戦を見事に成功させたことで、これを見ていたドイツ軍の観戦武官ホフマン大尉は、黒木の手をとり「私はこれほど尊い教訓を受けたことはなかった」と賞賛。後にホフマンは、第1次世界大戦でロシアと戦ったタンネンベルグの戦いにおいて、黒木の戦い方を真似て大成功を収めました。

 

一方のロシア国内では、この戦いで戦死者4万人の大敗を喫したことにより、政局の対立が激化し、1917年に同国を支配していたロマノフ朝が崩壊する「二月革命」が起きる火種となったのです。

 

つまり、ロシア革命の遠因は日本軍の活躍と言っても過言ではありません。

 

 

日本軍は電話や無線などの最新技術を使用

また、日本軍はロシアに無謀な突撃を繰り返し、死体の山を築いたというイメージがありますが、それは誤解です。

 

当時の機関銃は重量が重く、持ち運びには適しません。動き回るのであれば、弾を連発できる小銃は最適であり、突撃は最後の最後まで行いませんでした。また、当時の最先端であった電話や無線、観測気球、手榴弾(しゅりゅうだん)などを使用するなど、新しい技術は何でも試しました。その過程で、戦の常識を覆す戦いにつながり、結果的に世界中を驚かせたのです。

 

日露戦争は日本人として誇るべき歴史なのです。(山本慧)

 

【関連記事】

2015年1月25日付本欄 明治政府の国防戦略 なぜ日本は朝鮮に介入した?

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2015年1月19日付本欄 大河「花燃ゆ」のあの人は誰? 杉梅太郎、毛利敬親、久坂玄瑞【3分で学ぶ世界の教養】

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2015年1月6日付本欄 大河ドラマ『花燃ゆ』が描く「明治維新」がすごい理由

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2015年1月3日付本欄 大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公、吉田松陰の妹・杉文とは?【3分で学ぶ世界の教養】

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米空母を沈めるぞ、中国の挑発に説得力がある理由

2019-11-28 06:13:35 | 日記

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191128-00058379-jbpressz-int&p=1

北村 淳:軍事社会学者)

 在日米軍を含むアジア太平洋地域を担当地域とするアメリカ軍の指揮を執るインド太平洋軍司令官、フィリップ・デイビッドソン海軍大将は、カナダ大西洋岸のハリファックスで開催された国際会議で、南シナ海において米太平洋艦隊が中心となって実施している「FONOP」(公海での自由通航原則維持のための作戦)の重要性を指摘した。

【画像を見る】中国軍のミサイルがアメリカ艦隊をつるべ打ちにするプロパガンダ映像

■ 羅援将軍の怪気炎

 南シナ海は莫大な金額にのぼる貿易航路帯となっており、同海域における公海航行自由原則の維持は、国際社会にとって死活的に重要な課題となっている。それにもかかわらず、中国が南沙人工島基地群の建設をはじめとして南シナ海の軍事的支配を進めており、同海域での公海航行自由原則を脅かしている──とデイビッドソン司令官はじめ米軍当局やトランプ政権はことあるごとに力説している。

 このようなアメリカ側の主張に対して、当然のことながら中国側は強く反発する姿勢をとり続けている。

 南シナ海の大半(「九段線」という不明瞭な境界線で囲んだ海域)を「中国の主権的領域」であると国内法で制定している中国当局は、「南シナ海は中国の主権維持と安全保障にとって極めて重要な海域であり、『公海での自由航行原則』を口実として中国の主権と安全を脅かそうとする勢力に対しては、自衛のために断固として対決する」との基本姿勢を繰り返し公言している。

 とりわけ強硬論(暴論? )で有名な中国人民解放軍の羅援少将は、デイビッドソン大将の声明に先立って、「南シナ海情勢を不安定にしている要因はアメリカに他ならない。南シナ海からアメリカを追い出すには米空母を沈めてしまうに限る」と豪語していた。

■ 「日本軍のような過信」とは言い切れない

 羅援少将の挑発的言動は毎度のことであり米軍側も本気にしてはいない。だが、米空母に威嚇攻撃を実施するのではなく「撃沈する」ということは、米中戦争を意味する。米軍ではそうした挑発に対して、次のような反発の声も出てきている。

 「アメリカ軍を腰抜けと見くびっている中国軍は、まるで真珠湾攻撃前後の日本軍のようだ。当時の日本軍にはアメリカ軍を腰抜けだの臆病者だのと馬鹿にする風潮がはびこっていたが、結局日本軍は壊滅した。中国軍も日本軍の二の舞になりかねないことを心しておくべきだ」

 しかしながら中国軍事情勢や戦略に精通している米海軍関係者の中には、「(羅援将軍の暴言はともかく)中国軍の自信(少なくとも南シナ海や東シナ海における自信)を単なる虚勢あるいはかつての日本軍のような過信とみなして切り捨ててしまうことはできない。ある程度は根拠のある自信と考えねばならないだろう」という分析も存する。

■ 空母打撃群に頼るアメリカ海軍

 というのも、中国が南シナ海や東シナ海を支配するために用いる主戦力は、質量ともに豊富な対艦ミサイル戦力である。すなわち、中国軍は南シナ海や東シナ海を中国領域に向かって接近してくる米海軍艦艇を下記の手段によって攻撃し、中国沿海域には決して接近させない態勢を固めている。

 (1)中国領域(中国本土、海南島、西沙諸島永興島、南沙諸島人工島基地群)の地上移動式発射装置(TEL)から発射する地対艦ミサイル

 (2)中国本土奥深くのTELから発射する対艦弾道ミサイル

 (3)中国本土あるいは沿岸域上空の航空機から発射する空対艦ミサイル

 (4)やはり航空機から発射する現在開発中の極超音速グライダー

 (5)中国沿海域の艦艇から発射する艦対艦ミサイル

 (6)発見困難などこかの海中を潜航する潜水艦から発射される対艦ミサイル

 このように、中国軍は南シナ海や東シナ海で敵艦艇に対する強力な攻撃戦力を構築しているのである。

 これに対してアメリカ海軍が中国側を攻撃する戦力は、核弾道ミサイルを除くと、アメリカ海軍が表看板に掲げている空母打撃群だけということになる。

 中国軍の各種対艦ミサイル発射プラットフォーム(TEL、艦艇、航空機)を叩き潰すために、空母艦載機を発進させたとしても、それらが海域に到達する前に、空母打撃群は中国軍から対艦ミサイル攻撃を浴びせられてしまうであろう。

 (サダムフセインのイラク、カダフィのリビアのように軍事力が弱体な敵を攻撃する際には、米海軍は水上戦闘艦や潜水艦から大量のトマホークミサイルを撃ち込んだ。しかし、中国軍のTELや航空機、艦艇などをトマホークミサイルで撃破することはできない。)

■ 強烈な飽和攻撃でアメリカ艦隊は全滅? 

 第2次大戦中のミッドウェイ海戦で日本空母艦隊を壊滅させて以来、アメリカ海軍は空母部隊を主軸に据えて海洋戦力を誇示し続けてきた。そのため、現在のアメリカ海軍戦闘艦艇の主たる任務は、空母を敵の攻撃から防御することにあると言っても過言ではないほど、防御重視態勢となっている。超強力防空レーダーシステムを搭載したイージス巡洋艦やイージス駆逐艦などはその代表である。

 たしかに、米海軍が保有している防空レーダーや防空ミサイルシステムや防空機関砲システムなどは、敵の航空機はもちろんのこと、迫り来る対艦ミサイルを的確に捕捉し迎撃する能力に優れている。

 しかし中国軍の対艦ミサイル攻撃戦術は、大量のミサイルを連射する強烈な飽和攻撃が大きな特色である。

 米海軍イージス艦が、いくら防空能力に優れており、中国軍の対艦ミサイルを片っ端から撃墜することができたとしても、軍艦に搭載してある防空ミサイルの「数」には限りがある。アメリカ艦隊が搭載している防空ミサイルの数を上回った数の対艦ミサイルを中国軍がつるべ打ちにした場合には、空母をはじめとするアメリカ艦隊は確実に全滅することになる。

■ 対艦ミサイルより開発が困難な防空ミサイル

 これまでアメリカ海軍は空母打撃群を中心に思考が回っていたために、あまりにも「防御重視」に戦力を整備し続けてきてしまった。

 超高速で飛翔してくる敵の対艦ミサイルを撃ち落とす防空ミサイルを開発するのと、巨大な軍艦を攻撃する対艦ミサイルを開発することを比べると、どちらが想像を絶するほど困難で莫大な費用がかかるかは、ミサイル専門家でなくとも容易に理解できるであろう。アメリカ海軍が、最先端の高度な技術力と巨額の予算を投入して防空ミサイルシステムや防空レーダーシステムを開発し続けている間に、中国軍はせっせと多種多様の対艦ミサイルを造り出し、膨大な数を手にし、今日もさらにそれらの種類と数は増え続けている。

 要するに、空母打撃群中心主義に凝り固まってきたために防空ミサイルを偏重してきた米海軍は、ミサイルレースにおいて、質・量ともに世界最大となっている中国の対艦ミサイル戦力に敗北してしまっているというのが現状なのである。


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