G7外相会合 中国の海洋進出への懸念を表明
先進七カ国(G7)外相会合で、「海洋安全保障に関するG7外相声明」が発表された。明確に名指しされてはいないものの、南シナ海や東シナ海で軍事拡大を続ける中国の行為を念頭に、海洋進出への懸念や反対を示した声明だ。
実際、声明発表後、中国外務省の陸報道官が「G7は世界経済の管理と協力に焦点を当てるべきで、海洋問題を騒ぎ立て、地域の対立を煽るべきではない」という「強烈な不満」を述べている。
⇒西洋諸国も、国際ルールに従わない中国の問題点が次第に分かってきたようだ。自由と民主主義といった価値観を同じくする国が集まり、中国を"けん制"した形となったが、中国の反発を見ても、一国だけで立ち向かうよりも、連携した方が大きな力となることが分かる。
日本は中国の不当な領有権主張に困惑する東南アジア諸国を代表して、中国包囲網を築くべく国際社会に働きかけていきたい。
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