日刊スポーツ おおさか維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日までに、自身のツイッターで、17年4月の消費税増税時に導入する軽減税率に関する安倍政権の方針を、「安倍政権・官邸、恐るべしの政治。これが政治か。軽減税率でここまで妥協するとは」と書き込んだ。
「目的達成のための妥協。すごすぎる。僕はケツが青すぎる」ともつづった。
当初、生鮮食品(財源約3400億円)に絞り、段階的に拡大する方針だった自民党の方針を、安倍官邸は、加工食品を加えた食品全般を対象にするよう強く求める公明党の主張を採用するよう求めて、「反対」の立場の谷垣禎一委幹事長を押し切ろうとしている。
来年の参院選の選挙協力が背景にあるとみられるが、橋下氏は「これで完全に憲法改正のプロセスは詰んだ」「来夏の参議院選挙で参院3分の2を達成すれば、いよいよ憲法改正」との見解を表明。
安倍晋三首相が、将来の憲法改正で公明党の協力を取り付けるための譲歩との見方を示し、憲法改正への「布石」だと指摘した。
その上で、「おおさか維新の会の新執行部、気合を入れないと」と、自身の市長退任後の新執行部に、はっぱをかけている。
読売新聞安倍首相ら首相官邸が介入し、軽減税率を巡る与党協議が公明党の主張に沿う形で決着する見通しとなったことについて、おおさか維新の会暫定代表の橋下徹大阪市長が10日、自身のツイッターで「安倍政権・官邸、恐るべしの政治」と驚きの声を上げた。
強権的イメージが強い橋下氏だが、首相の実行力には舌を巻いた様子で、「これが政治か。軽減税率でここまで妥協するとは。
僕はケツが青すぎる」とつづった。橋下氏は、将来の憲法改正への協力を取り付けるために首相が公明党に「恩を売った」と見ているようで、「これで完全に憲法改正のプロセスは詰んだ。
参院選で(与党が)参院3分の2を達成すれば、いよいよ憲法改正」とも書き込んだ。与野党内には、憲法改正に前向きな橋下氏が将来的に国政へ進出し、首相と連携するのではと見る向きもある。