大和に惚れた猛男だったが、大和が砂川のことが好きだと思い応援することに決めた。モテる砂川と友達であるとよくあることだと猛男が達観していると、授業中に大和からメールがきた。件名は『おはよ~☆☆☆』である。今日が晴天であることを述べ、猛男の1日の幸福を願うメールであった。猛男は他愛なくほだされたが、大和の恋を応援すると決めていたので気持ちを振り切り、まずは砂川がどういうタイプの女子が好きなのか砂川を観察して見極めることにした。
授業中砂川を観察する猛男、徒歩で下校中砂川を観察する猛男、電車で下校中砂川を観察する猛男。(わからん!)帰宅し、風呂に入り、考えたが砂川の好みの女子がさっぱり分からない。そういえば砂川が女子と親しくしているのを見たこと無い。(砂よ、お前は一体どんな女が好きなのだ?)猛男はずんずんと、同じマンションのすぐ近くの砂川の家に入って行った。鍵は掛かって無い。
猛男はそのまま砂川の部屋に入った。「砂、入るぞ」「いつも入ってからそう言うんだな。何その格好?」「風呂上がりだ」「早いね、で?」猛男は咳払いをした。「突然だが、砂、お前はどういう女性が好きなんだ?」「本当に突然だな」猛男はAKBなら誰推し? セイラとフラウ・ボゥならどっち? 歌のお姉さんと体操のお姉さんならどっち? 等と立て続けに聞き、「体操(のお姉さん)かな?」と、何とか聞き出した。
「体操の、お姉さんか」猛男は窓から夕暮れの街並みを見詰めた。大和がどのタイプなのか? よく分からない。「お前、分かり難いんだよ」砂川はちょっとカチンときた。「お前は分かり易いよな。行けそうなヤツなら、誰でもいいんだよな」
2に続く
授業中砂川を観察する猛男、徒歩で下校中砂川を観察する猛男、電車で下校中砂川を観察する猛男。(わからん!)帰宅し、風呂に入り、考えたが砂川の好みの女子がさっぱり分からない。そういえば砂川が女子と親しくしているのを見たこと無い。(砂よ、お前は一体どんな女が好きなのだ?)猛男はずんずんと、同じマンションのすぐ近くの砂川の家に入って行った。鍵は掛かって無い。
猛男はそのまま砂川の部屋に入った。「砂、入るぞ」「いつも入ってからそう言うんだな。何その格好?」「風呂上がりだ」「早いね、で?」猛男は咳払いをした。「突然だが、砂、お前はどういう女性が好きなんだ?」「本当に突然だな」猛男はAKBなら誰推し? セイラとフラウ・ボゥならどっち? 歌のお姉さんと体操のお姉さんならどっち? 等と立て続けに聞き、「体操(のお姉さん)かな?」と、何とか聞き出した。
「体操の、お姉さんか」猛男は窓から夕暮れの街並みを見詰めた。大和がどのタイプなのか? よく分からない。「お前、分かり難いんだよ」砂川はちょっとカチンときた。「お前は分かり易いよな。行けそうなヤツなら、誰でもいいんだよな」
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