羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 1

2015-04-21 20:47:29 | 日記
転校したばかりだが寝坊した凪は、屋根の上を飛び回り高校まで急いだ! 「ヤベェ! 遅刻だ!」学校近くの通りまで来ると風花を発見! 凪はくるりっと、回転しながら風花の前に着地きた。「わぁ!」びっくりする風花。「風花ちゃん何で起こしてくれなかったのさぁ?」「凪の二度寝まで面倒見らんないよぉ、それよりそんな風に登校したら忍者ってバレるでしょ?」「バレちゃダメなの?」「ダメっていうか、嫌なの! N、J、Kだよ? 忍者女子校生だよ?!」風花は学校でネタキャラになるのは嫌だった。「伊賀崎さん、おはよー」友達二人が来ると風花は「おはよー」と愛想よく応じ、「絶対バラすなよ」と凪に釘を刺し、友達に続いて行ってしまった。凪は困惑顔だった。
その頃、前回倒した猫又が落とした時計が7時30分を差し、アラームが鳴り、再起動していた!
道場では八雲と霞が朝食を取る中、天晴がのっそり起きて来て八雲の料理をつまみ食い等していたが、旋風がタブレットPCを手に入って来た!「妖怪だ!」街に出たと情報が入ったという。「ガマガマ銃は反応していませんよ?」不思議がる八雲。確かに並んで大人しい蛙銃!「細かいことは後回しだ!」天晴達は3人だけで対応に向かった!
街では復活した猫又が暴れていた!「どういうことだ?」八雲が怪しむ中、取り敢えず交戦! 妙に弱い猫又!「ズビズバァ~!!」猫又は簡単に撃破された。「封印の手裏剣は無いようですね」チラリと確認した霞。八雲はかなり不審に思ったが、「風花達の勉強の邪魔にならなくて良かった! 帰って朝飯だ!!」天晴はあっけらかんと帰り、霞も続き、八雲も結局去った。だが、残された猫又の時計は再び7時30分を差し、アラームを鳴らした! スーパー猫又タイムにゃッ!!
     2に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 2

2015-04-21 20:47:19 | 日記
風花の高校では進路面談が始まっていた。「進路かぁ」ピンと来ない風花だった。
猫又を片付け道場に戻った天晴達。霞が「今日は3人で修行しますか?」と聞くと天晴は「風花達が戻るまでかくれんぼしようぜ!」と言い出した。子供の時、風花とよくやってたという。「イーズィだな天兄!」と八雲は怒ったが、「忍術の鍛練になります」と霞は面白がり、3人は『かくれんぼ修行』を始めた!
帰り道、風花が進路に悩み、凪に成りたい職業を問うと「公務員」と即答。安定していて、忍者も続けられるからだという。「風花ちゃんは?(全てが終わった後)忍者続けるの?」と凪は聞いた。「有り得ないよ、牙鬼との戦いが終われば忍者やる必要も無いし、今だってやりたくてやってる訳じゃないもん」顔を曇らせる風花。凪も風花も、幻月を倒せる前提だった。「伊賀崎さん!」ここで学校の友達二人が駆け寄って来た。「もしかして?」友達の一人が凪を覗き込む。察した風花はすぐに取り繕った。「ああ、親戚! 従兄弟。1学年下で、一緒に転校したの」「へぇ」「こんにちは」凪は大人しめの挨拶をした。
また復活した猫又!「ゲラゲラぁ」「タイムスリップたけじゃなく、甦る能力まであったとはねぇ」十六夜が様子を見に来ていた。「タイマーで自分の時間を巻き戻したんですぅ」封印の手裏剣が無くても妖怪の姿でいられることに十六夜は感心した。「で、何?」能力には感心したが、一度見限った猫又に十六夜は冷淡だった。「何てのかなぁ? 十六夜様のお力になりたいと、再び終わりの手裏剣を探して参ります」「ふぅん? じゃあ、行ってもらおうか。今度は場所を言うから」前回は場所は言ってなかったらしいうっかりな十六夜なのだった。
     3に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2015-04-21 20:47:11 | 日記
道場の近くまで付いてきた友達二人! 風花は凪に道場が家だとバレないよう密かに相談した。「お兄ちゃんを見られたら、考えただけで気絶しそう」凪は了解した。「ねぇ、伊賀崎さん家って、この辺何でしょ?」何処で聞いたものか、学校の友達は探りを入れてきた!「ええ? 何で知ってるの?」「遊びに行ってもいい?」小学生みたいなノリの学校の友達! たぶんいい子! 風花が困っていると、道場の門の所で天晴が「50!」と数を数え、道場の中へ戻ろうとしていた!
風花達に気付く天晴!「おお、お帰り!」風花は天晴に駆け寄った。「あっち行っててお兄ちゃん」「お兄ちゃん?!」友達二人が食い付いてきた! 自分でバラしてしまいガックリする風花。「たまに美し過ぎるくらいドジだよね」冷やかされると風花は凪に肘鉄を喰らわし黙らせた。「何でここに居るの?」「修行に決まってんだろ? かくれんぼの鬼やっててさ」「修行?」「かくれんぼ?」困惑する学校の友達二人に、風花は頭が痛くなってきた!
友達二人は家(忍者道場)に上げることになった! 凪が茶を出している内に風花は天晴を裏に連れ込んだ。「いい? お兄ちゃん、今日だけはじっとしてて! 世の中的に普通のお兄ちゃんでいて!」「何だよ! 普通の、フガ、モゴモゴ」反論しようとしたが風花に口を押さえられた天晴。「忍者には興味無いことにしておいて!」振りほどく天晴。「そんなのできる訳ないだろ?!」「いいからお願い!」道場裏でジタバタする伊賀崎兄妹。
街ではまた猫又が暴れ出した! 道場では風花が天晴相手に苦戦している間に学校の友達二人は凪と3人ですっかりマッタリとしていた。と、壁を回転させて旋風が飛び出して来た!「大変だ! また妖怪が!」
     4に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 4

2015-04-21 20:47:01 | 日記
いつもの調子で一同に知らせようとしたら学校の友達の一人と鉢合わせしてしまう旋風!「ヒィッ?!」驚いて腰を抜かす学校の友達!「伯父さん!」同じく驚いて熱い茶の入った湯飲みを落としてしまう凪! 湯飲みは畳に落ちたが、そこには忍術で霞が隠れていた!「痛い!」ドラえもんのような声を上げて術が解け転がる霞!「すいません! とぉッ!」すぐ謝って術で消える霞! 旋風も取り敢えず退散した。「今、壁にオジサンいたよね?!」「床に女の人いたでしょ?」戸惑う学校の友達二人!「そうだったかなぁ?」凪はどうにかごまかそうとした!
何だかんだで妖怪は天晴と霞が対応することになり、風花は安全を配慮して理由を付け、友達二人を道場に待機させることになった。猫又自体は簡単に倒せたが、さすがに原因を調べるこになり、天晴達は猫又が落とした『時計』を道場に持ち帰ることにした!
道場では急遽場繋ぎで取った寿司を風花と凪と学校の友達で食べていたが、卓の中央の囲炉裏の灰に刺さった謎の竹筒が揺れ始めた! 一同が奇妙に思っていると、ドォオンッ!! 灰を炸裂させ、八雲が現れた!「天兄、待たせ過ぎだ!」「がっくん?!」風花と凪は咄嗟に回避したが、友達二人は灰まみれになってしまった!「キャーッ!」悲鳴を上げる友達二人!「ソーリー! ごめんなさい」慌てる八雲。「どうした?!」天晴達も戻って来た!「何この家!」「もう嫌!」学校の友達はパニック!「1回、皆出て行って!!」友達二人を残し、風花は天晴達と一緒に道場から出て行った! その時、天晴は猫又の『時計』を落としてしまった! 時計は7時30分を差し、アラームを鳴らした!! 復活する猫又!「潜入完了ぅ」既にくたびれていた学校の友達二人はそれを見て気絶してしまった!
     5に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 5

2015-04-21 20:46:52 | 日記
終わりの手裏剣を探す猫又! 戻ってきた風花は出くわしてしまった!「見たにゃあ」一撃加える猫又!「きゃあ!」風花の悲鳴に天晴達が駆け付けた! 猫又はもう泣くしかない学校の友達二人を尻尾で縛り、終わりの手裏剣を探し続けている!「その人達を離せ!」「離すもんか! これで恐れの力も手に入れて一石二鳥を狙ってビームッ!」八雲の要求にいきなり光線を撃ち、一同が怯むと時の扉を開き、猫又は以前と同じ10年前の時間に移動して行った! 風花は友達を追い、「風花!」天晴は風花を追って閉じ行く時の扉に突入した!
過去世界で時計を持ち込んだ責任を感じる天晴に風花は「全部妖怪のせいだよ」と言ったがさらに続けた「ううん、それも違うかな、きっと家が忍者の家のせいだね。忍者の家じゃなかったら、普通に家に友達呼べるし、普通の高校生活送れるし、普通に大学目指して勉強して、やりたいことだって見付けられたのかも知れないのに」「風花」「ごめん、こんな時に話す話じゃないね」気を切り替えると、風花は周囲の景色に見覚えがあることに気が付いた。
天晴は気付いた。見て回ると家の近所だった。実家の道場はまだ壊れていない。「目的はこの道場、かも知れない」風花が推理していると、道場から小さな女の子が出て来た。「何か用ですかぁ?」「あなた、もしかして」風花がその子に驚いていると道場から今度は小さな男の子が出て来た!「風花、早く探しに来いよ」「お兄ちゃん見っけ!」小さな風花は小さな天晴を指差した!「やっぱり」「小さい時の風花と俺か」天晴はちょっと笑ってしまった。
「ここには妖怪がいるかも知れないの、安全な所に逃げて」「妖怪? どんな?」大きな猫で、と風花が実演すると、小さな風花は「うえーん」と泣き出してしまった!
     6に続く