羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-06-08 18:28:41 | 日記
「職業婦人だの何だとおだてられて、図に乗ってるんじゃねぇか? 君達は」早乙女が諸橋だけ処分することを抗議すると絡みだす課長。タイピストの替えはいくらでもいる、女の本文は子を増やすこと等と息巻き、早乙女にも常子達にも、反論は許さなかった。
 一方、滝子に洋裁店の手伝いの口を紹介してもらった美子は、鞠子に促され常子にも報告しようとしたが「ごめん、後にしてもらっていい?」諸橋が抜けた影響で忙しい常子は取り合わず、美子は益々へそを曲げてしまった。翌朝、ほぼ徹夜で作業していた常子は寝過ごして全員揃った朝食に間に合わなかった。美子は「偉そうに『家訓は守れ』って言ってるクセに自分だって守っていないじゃない」と言いだし、仕事ならいいのか? 家族の為と息苦しい、自分はもっと自由にと、続けて詰めて常子を唖然とさせた。これに「いい加減にしなさいっ!」割って入り、美子の頬を張る君子。「鞠姉だって言ってるもんっ!」泣いて部屋を出てゆく美子。急に振られて「もうっ、そういうのは言わないアレでしょ?」困る鞠子。それでも時にはそう思っていると打ち明け、また美子も「とと姉が本当にしたいようにしてほしいって」と心配していたと訴える鞠子。
 やり切れず、仕事の帰りに星野の下宿を訪ねる常子。星野はくしゃみをした拍子に抱えていた桶の水を溢して被ってしまい、部屋で暖を取ることになった。「もう、東京には」話の流れで大阪で働くことになったことを告げる星野。動揺しながらも明るく応えようとする常子だったが「常子さんは?」「私は」「僕は寂しくない!」常子の言葉を遮る星野。「そう、言い聞かせたのですが、耐えられそうにありません」もうほぼ泣いている常子。「僕と、結婚して下さいませんか?」星野はそう言い「けっ、こん」常子は呆然とさせられていた。
・・・美子、心配してたっけ? 鞠子が凄い勢いで話題を切り換えていたぜ。

重版出来!

2016-06-08 18:28:35 | 日記
「全然伝わってねぇっ!」って五百旗頭気付くの遅っ。途中、悩む件が昔やってたCMのノリだったりもしつつ全力告白っ!! 何王子だよっ?! そりゃエンペラーの編集メンも毒気抜かれるわ。何気に心の天然発言の影響もあったりね。理知的だからモノローグ多し、しかし言う程は自分をコントロールできてない男。離婚しても泣けなかったが仕事で泣く、ワーカホリックも余裕で発症する困ったさんでもある。もう脚本書いてる人の目がハートになってるのが画面越しに炸裂していた。やれやれだぜ。世界を3秒止めてる間に決着つきそうだな。無駄無駄無駄ではなく好き好き好きっ! のフルボッコで瞬殺完敗。程々にしときなさいっ!! 後は「どうしようもなく人の人生に関わってしまうことがある」のところ。描く人は描くだけで手一杯で取り繕ってらんないんでしょうな。編集やってる人々は自分が風呂に入ってる人のドアをいきなり開けて登場しているようなものだと心得るべきかもね。
 身辺も整理してメジャーであることを改めて飲んだ高畑だが『次、同じテンションは残って無いかもしれない』という重しも一緒に飲んだはず。今が、自分の人生の一つの華と受け入れたんだろうね。去る愛人の中田との交錯と五百旗頭に置いてゆかれる様も切り取られていた。自分がとっくに潮時だとようやくこの子も飲めていた。きっちり師匠に叱ってもらっていた中田も、ようやく自分の『描ける顔』に出会えて次に進み、漫画に振り回された後田の娘も漫画に描いてもらって祝福する側に知らずに回っていた。優しい再構成ですな。「生きててよかった」とここで感じる痛みの対価で手に入れた危うい才能でもある。後田娘の座談会のバイトを小泉が紹介する件で和田に釘を刺されるのが微妙にいつ恋ネタだったりもした。心のプレゼンは創作は大なり小なり説明して売る人が必要だと知らしめていた。次で終わりかぁ。