「職業婦人だの何だとおだてられて、図に乗ってるんじゃねぇか? 君達は」早乙女が諸橋だけ処分することを抗議すると絡みだす課長。タイピストの替えはいくらでもいる、女の本文は子を増やすこと等と息巻き、早乙女にも常子達にも、反論は許さなかった。
一方、滝子に洋裁店の手伝いの口を紹介してもらった美子は、鞠子に促され常子にも報告しようとしたが「ごめん、後にしてもらっていい?」諸橋が抜けた影響で忙しい常子は取り合わず、美子は益々へそを曲げてしまった。翌朝、ほぼ徹夜で作業していた常子は寝過ごして全員揃った朝食に間に合わなかった。美子は「偉そうに『家訓は守れ』って言ってるクセに自分だって守っていないじゃない」と言いだし、仕事ならいいのか? 家族の為と息苦しい、自分はもっと自由にと、続けて詰めて常子を唖然とさせた。これに「いい加減にしなさいっ!」割って入り、美子の頬を張る君子。「鞠姉だって言ってるもんっ!」泣いて部屋を出てゆく美子。急に振られて「もうっ、そういうのは言わないアレでしょ?」困る鞠子。それでも時にはそう思っていると打ち明け、また美子も「とと姉が本当にしたいようにしてほしいって」と心配していたと訴える鞠子。
やり切れず、仕事の帰りに星野の下宿を訪ねる常子。星野はくしゃみをした拍子に抱えていた桶の水を溢して被ってしまい、部屋で暖を取ることになった。「もう、東京には」話の流れで大阪で働くことになったことを告げる星野。動揺しながらも明るく応えようとする常子だったが「常子さんは?」「私は」「僕は寂しくない!」常子の言葉を遮る星野。「そう、言い聞かせたのですが、耐えられそうにありません」もうほぼ泣いている常子。「僕と、結婚して下さいませんか?」星野はそう言い「けっ、こん」常子は呆然とさせられていた。
・・・美子、心配してたっけ? 鞠子が凄い勢いで話題を切り換えていたぜ。
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