昭和15年10月の朝「毎日裁縫ばかりじゃ、ねぇ?」縫い物の為、滝子の元に通っている美子を鞠子は嗜めたが、常子は「そんなにガミガミ言わなくても」と鷹揚に応えた。「とと姉ちゃんも大人になったんだね」呑気に続ける美子。経緯を知る君子だけは心配していた。
常子の勤める会社ではアメリカへの輸出が禁止され、仕事は少なくなり、多田等は暇を持て余す程だった。一方「5倍の値段じゃねぇかよ?!」仕入れ先で吹っ掛けられて宗吉は弱っていた。統制で正規価格の食品はもうまともに流通しなくなっていた。青柳商店も経営が切迫し、清と隈井は不正な取引に手を出しても店を守ろうと提案したが「人に知られてまずいような商売をするんじゃないよ!」滝子は認めなかった。そこへ陸軍からの通達だと組合長から呼び出しもきていた。
「すまねぇ! 今月の給金、待ってほしいんだ」常子が帰るなり、宗吉は常子達にそう言ってまつと共に頭を下げてきた。「わかりました」やむを得ず君子は応え、常子も受け入れた。「心配いらないわ!」自分が働いて何とかすると宣言し、実際これまで以上に気を入れて働き始める常子。
そんなある日、兄弟のことで相談があるという多田にどうしてもとせがまれ、常子は帰りにビアホールに付き合うことにした。この時、多田は出掛けに部長が常務の身内を入社させる為にタイプ室の女子社員を暗にクビにしろと課長に話しているのを立ち聞きしていた。ビアホールでビールを飲んでいると「女のクセに」と酔ったチンピラに絡まれる常子達。「やめて下さいっ」多田を庇う常子。チンピラの一人が美子の編んだマフラーを奪い「汚ぇマフラー」と侮辱するとチンピラの頬を張る常子。相手は激怒し、たちまち揉み合いになった。一人、逃げてゆく多田。「表で可愛がってやるっ!」常子は連れ出されそうになっていた。
・・・店員と他の客の負のスルースキルっ!
常子の勤める会社ではアメリカへの輸出が禁止され、仕事は少なくなり、多田等は暇を持て余す程だった。一方「5倍の値段じゃねぇかよ?!」仕入れ先で吹っ掛けられて宗吉は弱っていた。統制で正規価格の食品はもうまともに流通しなくなっていた。青柳商店も経営が切迫し、清と隈井は不正な取引に手を出しても店を守ろうと提案したが「人に知られてまずいような商売をするんじゃないよ!」滝子は認めなかった。そこへ陸軍からの通達だと組合長から呼び出しもきていた。
「すまねぇ! 今月の給金、待ってほしいんだ」常子が帰るなり、宗吉は常子達にそう言ってまつと共に頭を下げてきた。「わかりました」やむを得ず君子は応え、常子も受け入れた。「心配いらないわ!」自分が働いて何とかすると宣言し、実際これまで以上に気を入れて働き始める常子。
そんなある日、兄弟のことで相談があるという多田にどうしてもとせがまれ、常子は帰りにビアホールに付き合うことにした。この時、多田は出掛けに部長が常務の身内を入社させる為にタイプ室の女子社員を暗にクビにしろと課長に話しているのを立ち聞きしていた。ビアホールでビールを飲んでいると「女のクセに」と酔ったチンピラに絡まれる常子達。「やめて下さいっ」多田を庇う常子。チンピラの一人が美子の編んだマフラーを奪い「汚ぇマフラー」と侮辱するとチンピラの頬を張る常子。相手は激怒し、たちまち揉み合いになった。一人、逃げてゆく多田。「表で可愛がってやるっ!」常子は連れ出されそうになっていた。
・・・店員と他の客の負のスルースキルっ!