羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-06-15 19:26:58 | 日記
「報われないことばかりだと思うの。でも負けないで下さい。決して」「受け止めることができません」最後に励ました早乙女に固く応え、常子がタイプ室を出ると「ありったけのキャラメル集めたんだ」給仕の坂田に新聞紙に丁寧に包まれたたくさんのキャラメルを手渡してきた。「いつも、ありがとうございました」常子は一礼して会社を去っていった。
 近所の寺の片隅で気持ちに整理をつけた常子は帰るなり、明るく「会社、クビになっちゃったんで」と言い、何か話そうとしていた宗吉と照代は言う機会を失ってしまっていた。「次の働き口見付けてみせますっ」夕食の席で明るく言う常子だったが、美子や鞠子が学校を辞めて働くと言い出すと「それじゃあ今まで何の為に」と思わず真顔で切り返してしまい「お願い」すぐに笑顔で言い直した。
 常子が相談にゆくと、他の木材商達と共に陸軍に呼び出されていた滝子が帰ってくるなり倒れてしまった。「お国の為に死んでくれとさ」床で目を覚ました滝子は訳を話した。陸軍は戦況の悪化に伴い木材を軍に統制価格の半分で売れと命じてきたという。その後の深川の商店経営者の寄り合いでも様々な業種の者が廃業を決め、森田屋の最後の贔屓業者も廃業を決めると、言い出せない宗吉の代わりに照代が「店を畳もうと思ってます」と言い出した。高崎に移転するつもりだという。
「こんな話があるかいっ!」店に帰ると森田屋の中で一人だけ知らされていなかったまつは激怒した。照代の兄が軍需で景気の良い高崎で成功していると皆で説得し、君子も滝子の元へ戻ることを決めたが、まつの怒りは収まらない。ここで「今、富江のお腹の中には赤ちゃんがいるんです」いきなり打ち明ける照代。「何つった?」聞いてない宗吉。「はい」認める富江。「結婚させて下せえっ!」土下座する長谷川。展開についてゆけない常子だった。
・・・現実では中国から軍靴の足音が響いてきてる。

重版出来! 完

2016-06-15 19:26:53 | 日記
 あくまで漫画ありきだが、成長に伴い中田にとっての心がマドンナ的存在→母親的存在→恋人的存在に変遷。漫画家と編集者には川がある云々は随分古い歌からきてたようだがやはり男女を歌った歌だった。このライン、推したねぇ。高畑が迫る件はスィーツ映画なら気難しい本命男子とは別のやんちゃで直球な当て馬男子がやらかす件感出ていたぜ。何してんの? 話だが。違うベクトルで中田と後田の娘のシンパシーもチラリ。心は心で簡単に折れずに仕事に取り組めるようになった小泉と近しい描写がチラリ。実際本格的な事態になったら心はともかく中田は動揺しそうだが。制作中は心の声が中々届かない様子、ハムとマヨネーズをアシスタントに与える最大配慮、奥さんにお握り出されると師匠に軽く謝らせちゃうやり取りから「世界は広い」と諭され持ち帰ったお握りを淡々としかし二口目は大きく食べ出す姿、とどれも印象的だった。『川がある』と言えば安井と東江のサッと過ぎてく邂逅もいい。一瞬ピリっとね。三蔵山の意外なテンションの宣言もカッコイイ。「構想はもうできています!」これカッコイイ。まだまだ描けるってカッコイイ受賞を予期して段取りしていた五百旗頭もカッコイイ。ハグさせない岡もカッコイイ。もう豆換算とボーダーシャツと阪神と酒屋もカッコよく思えてくるよね。居酒屋のやり取りは非常に演劇的だった。その場のそいつらだけで成立する。ハッピーならそれでいいってもんでもないが、このように明るい部分を切り取った物語もたまにはいい。「その一歩が誰かを変える」そうありたいものだね。

オオグチ 1回目

2016-06-15 19:25:24 | 日記
 久し振りの冥府学園です。『オオグチ』の1回目をUPしました。このシリーズで冥府学園は一先ず終わろうと思います。作中のオオグチは関東の憑き物、ネブッチョウがモチーフです。数回でサクッと終わるつもりです。是非、よろしくお願い致します。