羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-06-27 18:14:43 | 日記
 昭和19年、戦況は悪化。物資不足は深刻化し、常子と鞠子は休日を利用して千葉の農村に物々交換を申し出に向かっていたが、既に農村は都市部との物々交換で物品は溢れており、常子達の差し出す着物や鞠子が取り出した常子から貰った万年筆は相手にされなかった。多数の大根を干している大きな農家に立ち寄る常子達。軒先には貝を使ってつまらなそうに遊んでいる子供がいた。対応に出てきた農家の老人にはやはり相手にされなかったが孫が喜ぶ玩具を持ってきたら交換してやってもいいという。帰り道「ねぇ、あれなら交換してもらえるんじゃない?」鞠子は、いつか美子が滝子にもらったままごと道具を思い出した。
 目黒の家では、庭の畑で昔、星野が食べられる雑草もあると言っていたと雑草を食べてみて苦さに顔をしかめる美子に君子が笑い、釣られて美子も笑っていると隣組の組長の三宅に二人は酷く怒られていた。三宅が去ってから美子が三宅に不満を漏らしていると疲れた様子で常子達が帰ってきた。「これだけは絶対に嫌っ!」ワケを話したが、美子は滝子との思い出の品だとままごと道具を手放すことを断固として拒んだ。
 後日、「その後ろ姿、堪らないね」所用から会社に戻った五反田は変わらない軽口を言った。皆、兵に取られ会社にはもう常子と五反田しかおらず、雑誌も薄い項の戦意高揚文だけしか載らない物になっていた。「甲東出版をよろしく頼む」五反田より年長の谷はそう言って出征していた。五反田が出征しない理由は不明。顔、かな? 一方、鞠子は事務職で采配する立場になっており、美子は縫製工場で軍服を縫っていた。
 その日、工場で出征した兄を心配する同僚や、井戸端で口煩い三宅が息子を出征させていること等を聞いた美子は、夜、「こうして皆で元気に暮らしていられる。それだけで十分よね」と、ままごと道具を手放すことを常子達に伝えるのだった。
・・・シリアスな回だが、鞠子のスタイルの良さに釘付けっ!

モンタージュ 三億円事件奇譚 後編

2016-06-27 18:14:38 | 日記
 後編の情報量っ! ケニーだったか? あの車上荒らしに怒ってた米軍人の戦闘力っ! 凄かったな。特にケニー。響子が止めに入らなかった大和達即殺だったぜ。ま、そこはともかく、軍艦島に入ってからの回想が多かったなぁ。原作もそうなのか? 漫画は動画に比べると回想耐性あると思うけど、それでも特に解説の為の回想が長いとちとキツいから、やっぱラストの軍艦島に入るまでに少なくとも読者には情報開示がもう少しあったのかもしれない。ドラマは尺の都合だろうね。
 回想や情報量とは別にドラマ用の改編の影響で? 筋にいくつか混乱もあった気はした。鈴木はハリーを殴ったのか? 殴ったけど回収諦めたのか? 水原、未来の両親救出どうやってん?! 夏美、何者?! 公安の男は死んだのか? 沢田、娘夫婦は殺せないが孫は殺る気かよ?! 沢田、のこのこ自分が軍艦島に来なくても。最後、大和達は連行されないのか? 等々。
 それでもこれだけのボリュームの物語をオリャっ! と前後編で纏められていた。三億円奇譚というより軍艦島奇譚になってたけど。ローラー作戦が目的という説を使っていたが、三億円事件に限らず、公安と米軍がセットで絡むと無双過ぎて解決の落とし所が大変ではある。今作も現代においては公安はほぼ活動自粛状態で沢田を潰す目的でもあるのか? ってぐらいのスルーっぷりだった。
 関口役の『子』としての振る舞いは民王に通ずるものもあった。響子役の奇抜だが母性や真心を秘めた感じや、鉄也(雄大)役の老いても主人公属性を保つ特質何かはやはり強力だった。若い頃の沢田役も手堅い。大和役と未来役は軍艦島に入ってからは特に話から置いてゆかれた様子もあったが、前編の逃避行パートの瑞々しさは今後の活躍を改めて期待できた。幕引きの苦さはあの時代に夢を見てしまった老人達特有のモノなのだろうね。