昭和19年、戦況は悪化。物資不足は深刻化し、常子と鞠子は休日を利用して千葉の農村に物々交換を申し出に向かっていたが、既に農村は都市部との物々交換で物品は溢れており、常子達の差し出す着物や鞠子が取り出した常子から貰った万年筆は相手にされなかった。多数の大根を干している大きな農家に立ち寄る常子達。軒先には貝を使ってつまらなそうに遊んでいる子供がいた。対応に出てきた農家の老人にはやはり相手にされなかったが孫が喜ぶ玩具を持ってきたら交換してやってもいいという。帰り道「ねぇ、あれなら交換してもらえるんじゃない?」鞠子は、いつか美子が滝子にもらったままごと道具を思い出した。
目黒の家では、庭の畑で昔、星野が食べられる雑草もあると言っていたと雑草を食べてみて苦さに顔をしかめる美子に君子が笑い、釣られて美子も笑っていると隣組の組長の三宅に二人は酷く怒られていた。三宅が去ってから美子が三宅に不満を漏らしていると疲れた様子で常子達が帰ってきた。「これだけは絶対に嫌っ!」ワケを話したが、美子は滝子との思い出の品だとままごと道具を手放すことを断固として拒んだ。
後日、「その後ろ姿、堪らないね」所用から会社に戻った五反田は変わらない軽口を言った。皆、兵に取られ会社にはもう常子と五反田しかおらず、雑誌も薄い項の戦意高揚文だけしか載らない物になっていた。「甲東出版をよろしく頼む」五反田より年長の谷はそう言って出征していた。五反田が出征しない理由は不明。顔、かな? 一方、鞠子は事務職で采配する立場になっており、美子は縫製工場で軍服を縫っていた。
その日、工場で出征した兄を心配する同僚や、井戸端で口煩い三宅が息子を出征させていること等を聞いた美子は、夜、「こうして皆で元気に暮らしていられる。それだけで十分よね」と、ままごと道具を手放すことを常子達に伝えるのだった。
・・・シリアスな回だが、鞠子のスタイルの良さに釘付けっ!
目黒の家では、庭の畑で昔、星野が食べられる雑草もあると言っていたと雑草を食べてみて苦さに顔をしかめる美子に君子が笑い、釣られて美子も笑っていると隣組の組長の三宅に二人は酷く怒られていた。三宅が去ってから美子が三宅に不満を漏らしていると疲れた様子で常子達が帰ってきた。「これだけは絶対に嫌っ!」ワケを話したが、美子は滝子との思い出の品だとままごと道具を手放すことを断固として拒んだ。
後日、「その後ろ姿、堪らないね」所用から会社に戻った五反田は変わらない軽口を言った。皆、兵に取られ会社にはもう常子と五反田しかおらず、雑誌も薄い項の戦意高揚文だけしか載らない物になっていた。「甲東出版をよろしく頼む」五反田より年長の谷はそう言って出征していた。五反田が出征しない理由は不明。顔、かな? 一方、鞠子は事務職で采配する立場になっており、美子は縫製工場で軍服を縫っていた。
その日、工場で出征した兄を心配する同僚や、井戸端で口煩い三宅が息子を出征させていること等を聞いた美子は、夜、「こうして皆で元気に暮らしていられる。それだけで十分よね」と、ままごと道具を手放すことを常子達に伝えるのだった。
・・・シリアスな回だが、鞠子のスタイルの良さに釘付けっ!