「色んなことがわかりました」静養中、鞠子も美子がしっかりとしている様子を見てとれたと君子に話す常子。「あなたも自分のことを優先してもいい時期かもしれないわね」君子も諭したが、常子はどうしても死の間際に竹蔵に託された家長の役割が頭から離れなかった。久し振りに出社しても仕事に手がつかず、早乙女に「妹さんを嫁に出すまで走り続けるのでしょう?」と発破を掛けられる常子。
仕事帰りに少なくない『未収』の帳簿を前にした滝子を訪ねる常子。いつの間にか知っていたらしい美子の洋裁店通いや鞠子が化粧を始めたこと等を話すと、滝子は笑っていつかの菓子の空き缶に入った小銭を常子に見せた。美子はこれまで稼いだ小遣いを常子の負担を減らそうと、全て学費の返済にと滝子に渡していた。わずかな金額だった。「あの子達が一人前みたいな顔をして、やりたいことがやれるのは常子がいるからだよ」滝子は語り掛け、常子は目に涙を溜めて笑顔を見せていた。
帰宅した常子は「よっちゃん、ごめんね」滝子から聞いたと話し、美子に頭を下げた。「私も色々ごめんなさい」常子に頭を下げ、押し入れから以前洋裁店で手にとっていた毛糸で編んだ水色のマフラーを差し出す美子。常子が自分達を優先して服を買わないことを気にしていた美子。首に巻いてまた泣きそうになる常子に美子はまた皆で『お出掛け』しようと誘い、常子が「いつだって皆と出掛けたいって思ってるんだから」と応えると「いつもは嫌だな」と美子は返し、二人は笑い合った。
「今は結婚できません。ごめんなさい」下宿で、星野にはっきりと伝える常子。「真剣に考えてくれた結論なのでしょう、ありがとう」予期はしていたとも言う星野。森田屋まで送るという星野を常子は断ったが「そうさせて下さい」と目を見て言われ「はい」常子は送ってもらうことにするのだった。
・・・常子、『今は』と足しちゃダメ! 星野のHPはもう0だよっ?!
仕事帰りに少なくない『未収』の帳簿を前にした滝子を訪ねる常子。いつの間にか知っていたらしい美子の洋裁店通いや鞠子が化粧を始めたこと等を話すと、滝子は笑っていつかの菓子の空き缶に入った小銭を常子に見せた。美子はこれまで稼いだ小遣いを常子の負担を減らそうと、全て学費の返済にと滝子に渡していた。わずかな金額だった。「あの子達が一人前みたいな顔をして、やりたいことがやれるのは常子がいるからだよ」滝子は語り掛け、常子は目に涙を溜めて笑顔を見せていた。
帰宅した常子は「よっちゃん、ごめんね」滝子から聞いたと話し、美子に頭を下げた。「私も色々ごめんなさい」常子に頭を下げ、押し入れから以前洋裁店で手にとっていた毛糸で編んだ水色のマフラーを差し出す美子。常子が自分達を優先して服を買わないことを気にしていた美子。首に巻いてまた泣きそうになる常子に美子はまた皆で『お出掛け』しようと誘い、常子が「いつだって皆と出掛けたいって思ってるんだから」と応えると「いつもは嫌だな」と美子は返し、二人は笑い合った。
「今は結婚できません。ごめんなさい」下宿で、星野にはっきりと伝える常子。「真剣に考えてくれた結論なのでしょう、ありがとう」予期はしていたとも言う星野。森田屋まで送るという星野を常子は断ったが「そうさせて下さい」と目を見て言われ「はい」常子は送ってもらうことにするのだった。
・・・常子、『今は』と足しちゃダメ! 星野のHPはもう0だよっ?!