昨日は午前3時半起床、駅までトボトボ、始発電車に揺られ新宿へ患者(参加者)は女6人男2人介添人2人の計10人。
午前7時出発関越道を沼田まであとは工事中だらけの通いなれた国道を午前10時ちょっと過ぎに鳩待峠到着、新宿から3時間ちょっとこんなに近かったのだ~。
曇り空、見た目は高原の爽やかさ体感は蒸すこと蒸すこと予報ではこの先お天気は下る一方、午前10時半過ぎ至仏山ピストンに出発。
登山道はブナやミズナラが繁る森を進む雨を覚悟とは言えなるべく遅れて欲しい登山道は1m近く削られていて雨が降ったら川底を歩くことになりそう、両脇にはオリズルラン・ゴゼンタチバナの花所々にエンレイソウが大きな緑色の実をつけていた。
森の中にはウグイスの鳴き声、登山道脇に配置して歓迎してくれているかのようにズ~~とさえずり続けているようでした。
歩き始めて30分ほど経過した頃、雨音強くなり全員合羽着用でもネ~既に靴は泥だらけ。
私にとって合羽とはいつも持参しているがほとんど着ることのない『雨避けのおまじない』みたいのものでした。
装着中のザックカバーを外し合羽を引っ張り出す、でも足場は悪いしズボンが上手くはけずすっかり遅れをとってしまいました(家で練習しなくっちゃいけないって痛感・・・・)。
森はシラビソやコメツガなどに変わり本来なら上州武尊山や上州三峰山等が見える所しかしこの日はまったく見えない、谷側に微妙に傾斜している木道に目を落とし滑るな滑るなって祈りながら前進、時々至仏山から下って来る登山者とすれ違い。
下りの余裕か?花盛りの情報ばかり、気は急くがお天気はほとんど絶望的雨粒の成長に風まで加わって、この時点で展望や足下に咲く花の撮影は諦め。
この日の花との出会いは主に目にとどめることに、そんな気になった所為か色々の花を見ることが出来ました。
このコース唯一の水場昨日の雨にも関わらず何故かほんの僅か、とても喉を潤す足しにもならず先を急ぐ(下りには何故か景気良く流れていました、でも雨が降って直ぐ流れ出す水はちょっとヤバクないでしょうか)。
ここで木道の両側に小湿原ウラジロヨウラク・コバギボウシ・カキツバタやツマトリソウなどを見ることが出来ました、しかし尾瀬ヶ原などの展望はまったくなし。
ベニサササドウダン
シナノキンバイ
歩き始めて1時間半ちょっとオヤマ沢田代分岐通過そして湿原の木道脇に雨に濡れたチングルマやハクサンイチゲが元気なく咲いていました。
そして小至仏山の登りの階段これも滑りそう、階段の先はいよいよ大小の蛇紋岩踏みならされた黒光りする部分は試しに踏んでみるとツルツル。
この辺りから足下にはイブキジャコウソウやコメツツジ、岩の陰にダイモンジソウやタカネバラなど写真撮影を諦めたためか次々に目に飛び込んでくる花・花・花ご披露できなくて悔しい限りでした。
小至仏山山頂は狭い上に雨風の吹きさらし山頂の標識(2,162m)に右手でタッチ、至仏山に向かって岩の間を縫うように進む(縫うようにって表現しましたがとてもスイスイって状況ではなくてもう必死って感じでした)。
この辺りではハクサンシャクナゲ・ホソバヒナウスユキソウ・オゼソウ・ジョウシュウアズマギク・イワシモツケ・ムラサキタカネアオヤギソウ・ホソバツメクサ・エゾウサギギクなども~悔しくて気が触れそうでした。
最後は全員意地になって至仏山山頂の急登に挑み14時5分山頂に到達、先日何歳かでエベレスト登頂なさった方がおられたが2,228mこれはこれで涙は流しませんでしたが、悪天候のなか達成感。
この時間には流石に山の鼻側から登ってくる人も鳩待峠からのピストン登山者もなく至仏山頂は我々に貸し切り状態『記念の証拠写真を撮し尾瀬ヶ原もその先の燧ヶ岳もナ~ニも周囲の山々が見えなかったけれど老人に付き合ってくれたガイドさん感謝感謝』
下りにかかってからは雨も風も勢いを増し気が急くなか滑る岩と水たまりそして高度を下げてからの木道に足を取られないように大緊張の歩行訓練でした。
登山口近くまで戻ると朝予想したようにV字型登山道は水路状態、幅の狭いところはのり面に両足を突っ張り歩き、広いところは石の上や浅瀬に足場を探しながらの下り。
この辺りまで来て余裕が出来たのでしょうかウグイスのさえずりが耳に入ってきました、ウグイスって一日中鳴いているのでしょうかネ~?
バスに乗って帰途疲れがド~ト約6時間道悪のコース転倒を気にして緊張して歩いたためか?風呂なしビールなしなのに何故かグッタリでした。
更に今回もブヨに左耳頂部・左額毛の生え際・左手の平を刺されたと言うか囓られ少し熱を持って腫れ気味、今日は行きつけの皮膚科が休診日前回受診時に購入した塗り薬を付け様子見です。
今朝洗った合羽や衣類先程たたみながら「サ~テ8月は何処へ行こうかナ~筑波山か赤城山かそれとも・・・・・ 」ってひとりごと懲りない我が身を褒めてあげたい気分です。