正座して『香木を聞いている』女性を横からみた姿のようになりました。
つまり『香道』です。
『香道』は日本書紀にも記載されている、日本古来の芸道です。
淡路島に流れ着いた流木を焚き木にして漁師たちが暖をとっていたところ、その香りのあまりのかぐわしさに気づいた人がいたところから始まるそうです。
漁師たちも気持ちよかっただろうなぁ〰
確の時の香木が、正倉院にあるはずです。
そしてそれを信長は一部をとって聞いたとされています。
時の権力者のする事は、まったく乱暴なものですね。
最近では『中国香道』『台湾香道』『韓国香道』なるものが発生しているようです。
文化が発展することはとても良い事ですが、同じ香道とは名乗ってはいても、『書道』の世界ほど歴史はもちろんですが近似性は無いようです。
日本の香道は、禅の精神を大事にします。
礼儀作法や立居振舞など約束事が多く、上達するにつれ古典文学や書道の素養も求められるとされています。
古典文学の素養は必要だと思っていましたが、書道の素養と必要だったのですね。
しかし、香道の原点は、香りそのものを楽しむことにありますから、入口を狭くして、その本質を解放しないような動きがあるとすれば、少し残念ですね。
私は私にとってのよい香りが大好きです。
香りと記憶は強いつながりがあるといいますから、私の記憶を喚び起させてくれる香りが大好きなのかもしれません。
香道の大元はそこにあると思います。
香りを聞いていにしえに遊ぶ。
雅、ですよねぇ〰
香道では香木は生き物であり、その一つ一つに魂が宿ると考え、この稀少な天然香木を敬い大切に扱うのだそうです。
信長めぇ〰(^○^)
香木の香りを聞いて、大自然の恵みや地球そのものに感謝しながら、香木の香りが語りかけてくる色々な事を聞き取らなければならないと考えるそうです。
日本の『香道』はとても深いのですね。