和翠塾で教える書技の奥義と言えば『撥鐙法』と言う事になるでしょうね。
『撥鐙法』の目的は、筆を自在に操り、あらゆる書体を書く事が出来るようにするところにありますから、書を志す者は皆身につけたい執筆法です。
執筆法とは筆を持つ方法の事です。
腕の使い方腕法といい、『撥鐙法』では『懸腕法』となります。
そのほかの腕法には、堤腕法、枕腕法などがあり、目的に応じて使い分ける事が肝要です。
そして『用筆法』があります。
これは普段意識せずに書いているかもしれませんが、これは筆遣いの事です。
とめ、はね、はらいなどの使い分けや、線、画などの質感などの出し方なども含みます。
以上
『執筆法』
『腕法』
『用筆法』
の三つをまとめて、筆法と言われています。
『筆法』は筆を自在に操り、書きたいものを書けるようにするためのものでありますから、色々な組み合わせを試せるようにしておく事が大切です。
和翠塾では、その基本として、『懸腕法』と『双鉤法』『撥鐙方法』の組み合わせを身につけていただいています。
この組み合わせを身につければ、自在に筆を操る事が出来るようになるからです。
ま、奥義というほど隠された秘技というわけではありませんね(^○^)
ただこれは書技のことだけであって、言うなればこれは仏教で言えば小乗仏教であります。
では大乗仏教の要素がないかと言えばそうではありません。
指導者の心構えとして必要な事です。
書を志し集まってきた方々一人一人が、乗れば幸せになれる乗り物が和翠塾。
そう捉えれば、書を通して幸せになれる具体的な方法こそが、私の伝えたい『奥義』なのです。
道しるべだけを置いておくだけじゃ、今の時代はわかりづらすぎますからねぇ(^○^)
奥義の実践は教場だけに留まらず、どこでも行っていけますし、そうしています。
勘の鋭い方なら、そこそこ『奥義』のかけらが溜まっているはずです。
そこにある規則性を見つけ出す事が出来れば、全てのピースが繋がります。
その時に見えた景色は、私の求める景色と同じかもしれませんよ(笑)