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HTS支部塩田委員長アサイン停止事件労働委員会審問報告

2010年02月24日 10時29分46秒 | 添乗員・旅行業界

(審問を終え、「週刊金曜日」片岡副編集長と都庁前にて。中央が塩田委員長)

昨年3月18日に「週刊金曜日」の取材に応じたこと、また記事の内容が「名誉毀損」「業務妨害」に当たるとして、阪急トラベルサポートから不当にもアサイン停止=事実上の解雇を通告されたHTS支部の塩田委員長。
同年5月には、東京都労働委員会(都労委)に「不当労働行為の救済申し立て」を行いましたが、2月23日、都労委の「審問」(=証人尋問)が行われました。

都庁で行われた当日の審問には、HTS支部組合員、本部スタッフ、支援の労働組合の仲間、週刊金曜日片岡副編集長、ライターの野村さんなど、多くの仲間が駆けつけてくれ、傍聴席は支援の仲間で埋め尽くされました。

多くの仲間が見守る中、東部労組本部菅野委員長、そして塩田さんへの主尋問(組合側代理人弁護士→組合)、反対尋問(会社側代理人弁護士→組合)が行われました。

菅野委員長は主尋問(松浪弁護士)において、組合と会社が、特に「みなし労働」の是非をめぐって対立し、そのような経緯の中で会社が塩田さんを事実上の解雇にしたこと、また、塩田さんが職場から放逐された直後、数名の組合員が一度に組合から脱退するなど、塩田さんの事実上の解雇がいかに組合にとってダメージであり、それが組合つぶしに他ならないことなどを、事例を交えながら証言しました。
また、会社側伊藤隆史弁護士の反対尋問に対しても、毅然と事実を証言しました。

次に塩田さんの主尋問(蟹江弁護士)。塩田さんは、添乗員の待遇改善を求め組合を結成した経緯、07年10月に行われた従業員代表選挙が記名投票で行われるなど、不公正なやり方であったことなど、会社がいかに組合を敵視していたか、また、アサイン停止を通告された当日、昨年3月18日に突然行われた塩田さんへの「事情聴取」がいかに一方的であったか、などを証言しました。
また、塩田さんは証言の最後に、「週刊金曜日や記者に事情を聞くことなく行われた処分は、組合活動に対する『制裁』としか思えない。一日でも早く好きな添乗の仕事に戻してほしい」、と自らの思いを述べました。

塩田さんに対する、会社側伊藤弁護士の反対尋問はまさに「執拗」なものでした。
塩田さんが書いたものではない「週刊金曜日」の当該記事。その記事に記載のある「亡くなった3人」の氏名・所属していた会社などを執拗に塩田さんに尋ねる(塩田さんは「本人のプライバシーがあるので言えない」と回答)といったものでした。
また、伊藤弁護士は、「当該記事には『仲のよかった同僚』とあるが、あなたにとって『仲のよい』とはどういう範囲なのか」といったような趣旨の質問を行いました。塩田さんが「お茶をしたり、話をしたり、そういった人です」という趣旨の回答をすると、伊藤弁護士は「あなたにとっては、それが『仲のよい』ということなんですね。友だち、少ないんですね」というような趣旨のことを言い放ったのです。これには会場にも怒りのどよめきが巻き起こりました。また、弁護団(棗弁護士・小川弁護士・蟹江弁護士・松浪弁護士)もただちにその場で抗議、発言の撤回を求めました。
都労委の審問という公の場で、塩田さんを侮辱するような発言を行う。私たちは絶対に許すことはできません!
塩田さんはこのような会社側の執拗な反対尋問にも臆することなく、事実を堂々と証言し、この日の審問は終了しました。

以下のとおり行われる次回の審問では、会社側田中和男支店長への主尋問・反対尋問が行われます。引き続き、みなさんの支援傍聴をお願いいたします!

塩田委員長アサイン停止事件都労委審問(第2回)
日時:2010年3月19日(金)午後2時より
場所:東京都労働委員会審問室(東京都庁第一本庁舎南棟34階)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-02-25 13:14:39
相手側の弁護士の質問など、見ていると腹立たしいが、逆に言えば、そんな事しか反論出来ないのかもしれません。勝利は近いような気がしています。
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ともだち〓 (ともだち)
2010-02-25 16:05:21
『ともだち少ないですね』って、
伊藤さん(代理人)にとって多いとは何人ぐらいを言い、少ないとは何人のことを言うのか?
あなたはともだち多いの?
公の場でする「発言」内容ではありませんね。不適切です。
返信する

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