添乗員「偽装みなし労働」の是非を問う残業代請求裁判第１・２陣訴訟が９月29日に判決

東部労組ＨＴＳ支部の組合員６名が２００８年５月、阪急トラベルサポートを相手に、「偽装みなし労働」の是非を問うために提起した過去２年分の不払い残業代請求裁判。
その「１・２陣併合訴訟」の判決が２度に渡り延期になったことはすでにお知らせした通りです。
その裁判がついに９月29日、判決を迎えます。

国内旅行の添乗が対象の「第３陣」（東京地裁民事１１部、鈴木拓児裁判官）では、今年５月１１日、「添乗業務に事業場外みなし労働の適用はない」として、阪急トラベルサポートに請求額全額の不払い残業代と、ペナルティとして同額の付加金の支払いを命じるという組合側完全勝利判決が下されました（会社は不服として控訴）。

また、08年７月に組合側勝利審判が下され、会社がそれにつき異議を申し立てたため本訴に移行した分（労働審判異議訴訟。東京地裁民事３６部田中一裁判官）については、今年７月２日、不払い残業代とペナルティとして付加金の支払いを会社に命じながらも「みなし労働」の適用を容認するという不当判決が下されています。

裁判官によって判断が分かれている中、今回、民事１９部に係属している分が判決を迎えるのです。
過去２年分の不払い残業代をフルに請求、そして海外旅行がメインになっているこの訴訟において、組合側勝利判決が下れば、業界に与える影響は非常に大きいものと思われます。
結果に関しては、当ブログでご報告したいと思います。ぜひご注目ください！