(上の写真=団交に出席した被害女性・右から2人目とその母親・同3人目)
ビジネスホテル「東横イン」は従業員の安全を徹底せよ!
おざなりな再発防止策ではダメだ!被害女性が納得いく対策を!
~東横イン性的暴行事件・第2回団体交渉~
大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」(本社・東京都大田区)の女性フロント従業員が昨年9月に客から性的暴行を受けた事件について、被害女性が事件後に加入した全国一般東京東部労組と株式会社東横インとの2回目の団体交渉が昨日(2月17日)、東京・築地の会議室で開かれました。組合側は被害女性とその母親をはじめ、東部労組のスタッフ、組合員の元フロント女性ら6人が出席。会社側は黒田太郎副社長ら3人(弁護士含む)が出席しました。
前回(昨年12月5日)の団交で組合側が要求した事件の再発防止策について、会社側はフロントマニュアル記載の「防犯のための心得」を支配人を通して周知させるなど、おざなりな対策しか示してきませんでした。「今後の対策でさらに考えていることはある」としながらも「まだ言える段階にはない」と回答しました。ホテルでは今日も明日もフロント女性が身の危険を感じながら仕事をしているのです。まったく切迫感のない姿勢です。
この日の団交で被害女性の母親が、東横イン創業者の西田憲正元会長の著書『東横インの経営術』を引用して、会社側の防犯体制の不備を指摘しました。その本には「店舗によってフロントが夜中1人体制というところもあるが、まったく問題はない。『泥酔したお客が来たらどうするの?』ともよくいわれるが、男性は相手が女性だと手出しはしない。むしろ相手が男性のほうがトラブルになるのだ。20年近い歴史のなかで事件が起きたことはない」と記されています。
まったく現場の感覚とはずれた見解です。この経営方針が破たんしたのは今回の事件で証明されています。新たな経営方針が必要なのです。組合側は女性1人の深夜勤務を複数勤務に移行するようあらためて求めました。しかし、会社側は採算性を理由に消極的な姿勢のままでした。
女性は「入社して1ヶ月で分からないこともいっぱいあるのに1人勤務を任された。警備会社との連絡の取り方も教えてもらえなかった」と会社側の新人研修に問題があったことを訴えました。母親からは「デリヘル(派遣型風俗業者)が平気で入っていけるようなビジネスホテルはおかしいのではないか」と告発しました。
組合側は新たに①ホテル入口のカードキー化の促進②深夜のフロント業務からの解放③ホテルからの派遣型風俗業者の排除④支配人教育の徹底⑤本社からのチェック体制の改善⑥新人研修の期間・内容の改善--を求めました。いずれも今回の事件を教訓に、二度と同じ苦しみや辛さを同僚女性に味合わせないために被害者が訴えている切実な主張です。会社側はいずれの事項も検討するとのことです。また、被害女性への補償についても回答を約束しました。
東横インの経営陣は事件が起きた責任を痛感すべきです。採算性のみを考えて、従業員を危険にさらす経営方針をあらためるべきです。東横インで働く皆さん、東部労組・東横イン労組とともに安全で働きやすい職場をつくるために立ち上がりましょう。
弁護士が同席しておきながら、従業員の人権を何とも思っていない。
この弁護士、懲戒請求対象ですよ!
《女性活躍中》と求人には見出しが出ていました。ホテル側は本当に改善する気、あるんですかねぇ。私の見た求人って。。。事件から半年は経ってるということですよね。
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