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塩田委員長を職場に戻せ!組合・弁護団・週刊金曜日・文化人言論人アピールが共同記者会見

2009年05月23日 09時40分05秒 | 添乗員・旅行業界

東部労組HTS支部は塩田委員長のアサイン停止=事実上の解雇について5月22日午前、東京都労働委員会(都労委)に対し「不当労働行為の救済申し立て」を行いました。

この申し立てを受け、同日午後から厚生労働省記者クラブで記者会見を行いました。会見には組合から塩田委員長はじめHTS支部組合員3名、東部労組本部スタッフ2名、弁護団から棗弁護士、小川弁護士、松浪弁護士、そして週刊金曜日から片岡副編集長、ライターの野村昌二さん、そして現在行われている「文化人・言論人アピール」の呼びかけ人として評論家の佐高信さん、呼びかけに賛同してメッセージを寄せてくれた言論人の方2名が出席しました。

まず組合から都労委への救済申し立てに至る経過、そしてメディアや執筆者を飛び越して塩田委員長を事実上の解雇にしたことが明白な不当労働行為にあたることを訴えました。
そして弁護団の棗弁護士は、「塩田さんは登録型派遣であっても実態は月20日以上の勤務をしており『常用雇用』である。よって今回のアサイン停止はまさに解雇そのものであり、不当労働行為意思に基づく解雇である以上、塩田さんへの解雇は無効である」と今回の塩田さんへの処分の不当性を解説。

週刊金曜日の片岡副編集長からは「取材で会社に不都合なことを言ったら解雇する、こんなことをやられたら今後の取材活動に支障をきたす。よって週刊金曜日は阪急トラベルサポートに対し『債務不存在確認訴訟』(=週刊金曜日の記事は阪急トラベルサポートが主張するような『虚偽』『名誉毀損』に該当しない。よって阪急トラベルサポートに週刊金曜日に対する損害賠償の請求権はないということを確認する裁判)を準備している」ことが表明されました。

そして佐高信さんは「記事の執筆者・出版社を飛び越え、取材に応じた人を弾圧する、これをやられるとマスコミの仕事がなくなってしまう。この『文化人・言論人アピール』をマスコミのみなさんの仕事にかかる問題として広めてほしい」と訴えました。

最後に塩田委員長は、「今回の自分への処分は『いいがかり』であり『みせしめ』。絶対に認めることはできません。私は添乗という仕事が大好きです。一日も早く仕事に復帰したい」と決意を語りました。

今回の会見にあたっては、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC、豊秀一議長))が当日付で「取材先を萎縮させ、言論の自由を脅かす不当解雇に抗議する声明」を発し、阪急トラベルサポートに塩田さんの解雇撤回を求めています。

塩田委員長への事実上の解雇に対する社会的な包囲、怒りはますます
大きくなっているのです。
阪急トラベルサポートは文化人・言論人の怒りの声に真剣に耳を傾けろ!
ただちに塩田委員長を職場に復帰させよ!

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2009-05-26 12:31:05
仕事が好き、という私たちの気持ちを利用して利益を上げてきた旅行業界。お客さまのために、という私たちの善意をも、すり替えることでお金に換えてきた。そろそろ私たちに還元してほしい。こんな時にこそ。
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Unknown (222)
2009-05-25 20:58:09
こころ温まるコメントを読み目に涙が浮かんできました。
私も本当に添乗の仕事が大好きでした。
結婚して子供ができ家族を大切にしたい。
収入面で妻に不自由を掛けたくないという思いから添乗の仕事を諦め転職しました。
家族を養う為には添乗を続けることはできません。
そんなことが無くなるように添乗員の地位の向上を心より願って止みません。
添乗員の皆さん頑張ってください。
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素敵な添乗員さん (利用者)
2009-05-24 18:48:56
先日ある珍しい国に旅行した時、旅行会社経由の日本からずっと添乗員の方が付いてくれるツアーを使ったのですが、添乗員の方が40代後半のベテランの男性で、とても親切で素晴らしい方で30名の私たちは誰もが感謝していました。
ところが実は派遣で未婚で、将来の設計が立てられないので、もうすぐ辞めると言うのでビックリしました。
旅行会社はこんな素敵な添乗員さんが辞めざるを得ない状態を放置していていいのかと思いました。旅行業界は添乗員の方々を利用するだけでなく、ちゃんと責任を持って面倒をみるべきです。
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団結力 (イタリア在住 )
2009-05-24 18:28:12
イタリアでは、ストライキが頻繁に行われます。労働者の団結力には目をみはります。
それに比べて日本の労働者の団結力は何故弱いのでしょう。団結力で解決しようとせず、自分だけ会社に売り込もうとします。こんなことでは利用されるだけ利用されて健康を壊されて捨てられるのは間違いないのに。
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Unknown (Unknown)
2009-05-24 16:47:02
「心に届く旅」という標語を掲げる旅行業社が、添乗員の残業代を支払いしないというのはどういうものだろうか。一所懸命世話をしてくれた添乗員たちをみているだけに納得できない。土台、下請け会社に任せているというのもどこか搾取の臭いがする。何か問題があれば責任を押し付けようというのではないだろうか。勿論それではすまないのは言うまでもない。世の中はそんなに甘くはない。仕事の内容からも、何があるか分からない外国のことであり、添乗員の存在は小さくはない。その人たちがタダ働きをさせられていいわけがない。
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Unknown (大阪)
2009-05-24 11:30:57
私も毎日新聞で見ました。
いよいよですね。
塩田さんがんばって下さい。
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救済申立書 (Unknown)
2009-05-24 08:19:00
東京都労働委員会への救済申立書全文
http://www.toburoso.org/mositate090522.pdf

全文読ませて頂きました。

素晴らしい内容です。

またHTS支部をたちあげてから、今日までの大変なご活躍がよくまとまっています。

阪急側の不当性は明々白々でよくわかります。

絶対に勝利する内容です。

この文書をもっともっと配りませんか。
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正義は必ず勝つ (Unknown)
2009-05-24 07:50:39
みせしめ?弾圧?
阪急は愚かだ。
みせしめも弾圧も、そんなもので添乗員を黙らせられると本気で考えておられるのか。そんな馬鹿な。

今回のあなた方の非情な仕打ちは、逆にますます添乗員を目覚めさせるだろう。
そして真実を知った市民は、世界のあちこちで話題とするだろう。阪急への世界的不買運動は自然発生的に起きてくるだろう。
歴史とはそういうものだ。
それにしてもサービス連合の2組のビラはひどすぎる。これが労組のビラとは信じがたいほどだ。最低の仁義を踏みにじり会社に奉仕するこの労組のレベルは一体なんだ。
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/97b2b356d4a1c054026bae15999bba53
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Unknown (Unknown)
2009-05-24 06:10:41
毎日新聞で読みました。
文化人のアピールを見ても、阪急への非難は世界中で増えることがあっても止まることは決してありません。阪急は反省すべきです。労組委員長への解雇を撤回してください。
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QC&QAの問題 (Unknown)
2009-05-24 04:51:08
バブル崩壊後、世間で言われる
品質管理(QC)と品質保証(QA)
しかしこの一方で問題とされる

人切り口実=感情移入

旅行業界は添乗員に対してかなり
不当な感情移入を強制している。
アンケートも同じである。

客に対して、旅行社に対して、時には
航空社にも対して・・・。

添乗員に対する法令遵守(コンプライアンス)は
なおざり、一方ではQC、QA、感情移入の強制。
プラスアルファ低賃金、低待遇

これではまともでいられる方がおかしい。
人間ではない。

ここまで世間を巻き込み社会問題化する、阪急専属
添乗員の扱い。

なぜそこまで自我を張るのか不思議である。
何か後ろにあるの?



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Unknown (Unknown)
2009-05-24 00:15:44
「行政機関への混乱をまねく行為」と
トラサポを摘発しておきました。
少しはみなさんの役に立てばいいのですが。
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