よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

新しい年のはじまり

2010-01-07 09:33:19 | とりとめもなく

 2010年新しい年がはじまった。
正月ボケもさめやらぬ内に、あれもこれもとやらなければいけない事が山積みで、ぼけていられない。
今年はどんな年になるのやら?
相変わらず不況からは抜けられないだろうが、不況だからと言ってこじんまり生きていても仕方がない。

こんな時こそ、”なにくそ!”と言う意気込みをもって立ち向かって行かなければ、不況不況と嘆いていても事ははじまらない。
新年早々確認申請の見解について建築主事と一時間も問答を繰り返し、結局予測通り結論的には、法律ですからと、通り一遍の事しか言わない。

今回申請する物件は、築40年の鉄筋2階建てと、木造平屋建ての改築から話しが始まった。
木造の改装は無理なくこなせるとしても、問題は鉄筋コンクリ-トの改装にあり、40年前の構造基準で建てられた為、当然耐震補強に重点を置かないと、大きな地震に耐えられない。

検討を重ねた結果、解体し立て替えを考えた方が安くつく事が判明し、立て替えの方向へと進み、パナホ-ム、一条工務店も建て替えのプランとその予算書も出していたが、金額的には両社とも高く、その内容はクロスだらけの仕上げとなっており、クライアントはそれに対しての魅力は感じなかったようだ。

こちらの提案は、内部仕上げは殆どが自然素材を使う。
断熱を強化し、多分冬には無暖房でも15度は確保出来る室温となるだろう。
デッキは屋根付きで雨の日も濡れる事はない。

これだけの内容でも、ハウスメ-カの出した予算を超えることは無く、ランニングコストは抑えられ、より安い家を建てた事になっていく。

日本では100円の薬は店頭に並べても売れず
1000円の値段をつけると売れると言う。
我々は、金額でその物の価値を計ろうという週間があり
中身を調べ良い物を安く手に入れようとする事をしない国民なのかも知れない。

高ければ良い物で、安ければ対象外と考え敬遠する。
ラベルが良ければ安心し、名の知れない物は粗悪な物として捕らえてしまう。
この意識が無駄を生み出す原因の一つであり、より良い物を追求する意欲を生み出せない結果となっている。