よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

デジブック 『まぶが居た夏。』

2010-01-15 14:34:03 | とりとめもなく
デジブック 『まぶが居た夏。』



何年か前一匹の猫が迷い込んできた、がりがりに痩せて、ジ-プの陰で怯えながら泣いていた。
「おなかすいたよ~ぅ」とでも泣いているのか、まだ子猫で捨てられたのかそれとも迷ってしまったのかZ?
分からないが、とにかく食べ物を与え、何処かに行ってしまえばそれでいいと思い、次の日も、また次の日も子猫は餌を待っていた。

行くところが無いのだろうとこの事務所で飼ってやることにし、4日目にしてやっと子猫は
安住の場所を見付けたのか、部屋の中を探検し始めた。
実は以前にも猫を飼っていた。
娘が飼っていた猫で、トラ模様で少し肥満気味の猫だったが、ここに連れて来られた時は、警戒心と恐怖心があったのか、ロフトの物置の中の荷物の奥に入ったまま、3日間出てこなかった
。娘を呼び猫の居場所が分からないので探してもらった。

娘が名前を呼ぶと、力の無い声で「ニャ~ン」と泣くのだった。
その後、慣れたのか持ち前のひとなつっこさで、何時も仕事の邪魔ばかりしたねこだった。
今回の猫は物怖じすることなく、すぐに慣れ、訪れるお客様の膝の上にピョコンと飛び乗り
打ち合わせが終わるまで、ゴロゴロと泣きながら最後には眠る始末。

犬とも仲良しで、一緒に並んで昼ねをし、機嫌が悪いときはネコパンチを犬の鼻をめがけて繰り出し、時には犬の鼻に血がにじんでいる時もあった。
最初の発情期を迎え、そのまま雌を追っ掛け帰って来ない。
雄は、人間も動物も厄介な生き物なのかもしれない。