よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

年明け打ち合わせ始動

2010-01-08 13:47:44 | とりとめもなく

 昨年暮れに動き出したプロジェクト。
友人の紹介で、築85年の2階建ての総リホ-ム物件。
屋根の葺き替え、耐震強化、一部増築も含め予算は2000万円だと覚悟していると言うが、やり方によればもう少し安くつくだろうと考えている。

昭和元年生まれのおばあちゃんが一人で暮らしており、リホ-ムをし、お孫さんと一緒に暮らす計画を進めている。
気さくなおばあちゃんで、打ち合わせ時にはお菓子や飲み物をいっぱい持ってくるので、食べるのに忙しい。
今日は、改装プランが出来たので、新年の挨拶と打ち合わせも兼ねて大阪まで出向いて、2時間の打ち合わせで、大きなプラン修正もなく決まった。

85年前の建て方で、基礎と言う物はなく、基礎石に柱を乗せ通し貫で柱を固めた作りではあるが、柱は何処も傾いておらず、しっかりと建っている。
今回の改築で最も手間のかかるのは、基礎部分をどのように補強するかが問題で、手間がかからず、且つ強固な基礎としなければならない為、工学的見地から力の流れを考えなければならない。

外壁は全て外断熱とし、窓は全て高断熱窓に取り替え、床と天井には、発泡断熱を現場吹きにし、冬無暖房でも、室内温度を10度以上に保てる住まいにしますと約束して来たのだった。
今までの実績からすると、12~15度で止まるだろうが、
控えめに温度差10度を目標とした。
何時もこの仕事をしていて感じることは、いいクライアントに出逢える事に幸せを感じる。

もっと喜ばせてあげよう。
もっと工夫をしてあげよう。
そんな思いが自然と湧いてくる楽しみは、物づくりをする者の、何にも代え難い楽しみでもある。