よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

消費者の意識

2010-01-23 14:10:14 | とりとめもなく

 消費者意識はその背景である景気によってその意識も異なってくるが、近年この大不況により、安い物が売れ、高価な物の売れ行きがふるわないようだ!

百貨店の売り上げは落ち込み、通販のようなパック商品の売れ行きが好調だと聞く。
前回にも書いたように、建築においてもパック商品が出回り、高いとか安いとかの条件ではなく、「手っ取り早い」とか「お得感がある」といったような感覚的なものなのかも知れない。

一部屋のクロスを張り替え、キッチンを取り替え、床を張り替えて60万円です・・といったような、今までのように現場に行って寸法を計って、数量を出して金額を提示するのではなく、6帖でこの値段です!・・・とパック販売での広告をよく見かける。

某社の看板には、「当社は、坪単価25万8千
円で家が建ちます!」・・とあり、「建ちます」とは書いているが、「住めます」とは書いていない。
住めるようにするには、多くの追加を覚悟しなければならない。

上記のリホ-ムパックも同じ事で、現場毎にその条件は違ってくるはずで、全て同じようには行かないが、消費者はお得感で問い合わせをしたり、展示場に確かめにいったりし、結局は高いのか安いのか分からないまま、前に進んでしまう。

安い物には必ず「からくり」があると考え疑ってかかるべきなのだろう。