テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

魚眼と複眼

2012-01-05 23:21:44 | 懐中電灯

ウチにある懐中電灯でフロントマスクが個性的なモノふたつ、であります。
分かるヒトにはスグ分かる、当時の人気機種なのですが、正解の商品名は、白文字で書いておきます。
Wolf-Eyes Night Hunter XM-L U2
Wolf-Eyes Super Storm Personal NW

魚眼はパイレックス製の耐熱、対ショック性を重視したレンズで、光束を絞ったり、拡げたり、結構な調整範囲があります。
複眼は当時のこのクラスとしては、最大級の1000トーチルーメンを発する明るい製品でしたが、一年半経った現在のこのクラスは2000トーチルーメンに迫ろうかという製品が出ています。
もっともこのライトの明るさが衰えたワケではないので、いまもって「わっ、まぶしぃっ、なにソレ!」を超える、「わっ、すごっ、コッチ向けるなよっ!」であるコトには変わりがありません。
最近の高出力ライトを見ていて感じるのは、上記のようなヒトとヒトの会話が出来るような距離での明るさとしては、とうに必要な光量は超えていて、今以上の大光量が生かされる使用場面は、ある程度の距離を照らす、サーチライトのような役割ではないかと思うのです。
もっとも、バッテラのように近距離をムラのない超大光量で照らす用途のものもあります。ただ前回の記事のルナソルの様に、至近距離は小光量の拡散光で、遠くは大光量の収束光でというコンセプトは理に適っていると思うので、昨今よくある2000トーチルーメンのさほど収束度合いが強くない照射光のライト、しかも大光量故に、ランタイムもさほど長くない、っていう製品が必要なのか、って疑問に思うのです。
この疑問は250トーチルーメンながら本当に使い勝手の良いハンマーヘッドを思うと更に強くなります。LEDの進化(大光量、高効率)を生かしているとは言い難い製品より、もっとLED素子の高性能に見合った光学系(配光)、コンセプトと妥当なコストの製品が欲しいなと感じるのです。
最大光量のみの競争でなく、言わば、高次元な中庸を行く製品、それは、オーソドックスなシングルエミッタのリフレクターのライトかもしれないし、多灯、コリメーター可変照射のライト、あるいは今までにないコンストラクチャーのライトが登場するかも、と云う期待を持っています。