テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

承前ーテレコンビノ

2012-01-17 23:13:19 | 双眼鏡 望遠鏡
昨日、星見用のワイドビノにかこつけて、テレコンビノのお話しをしましたが、その続きです。

テレコンビノ、で検索すれば、一時期、プチ流行した、様々の作例や見え具合についての紹介が、天文関係のWebでかなり見つかると思います。

ワイドビノについては、星見用としては好適なものの、昼間の双眼鏡的用途では、歪みや収差(コマ収差、色収差)が気になり、使っていられないという感想もあります。
テレコンビノは、写真機用のレンズ(ワタシのはニコン製)なので、色収差についてはかなり抑えられており、コマ収差についても、設計通り、接眼側の中心を垂直に覗けば、つまりレンズと眼球の光軸をある程度合わせたなら、最辺縁部に多少生じる程度で、昼間の双眼鏡用途でも、クリアに、肉眼より明るく見え、目が良くなったような錯覚をおぼえます。
光軸を外すと、光学機器らしいシビアさで、コマ収差、糸巻き歪みが目立ちます。直方体のマンション、ビル等で視界中央が収縮、辺縁が拡大するように歪んで見え、長時間見続けるとアタマが痛くなります(因みにこの頭痛、合わない眼鏡を掛けたときにも共通する痛みなのですが、脳が視覚を構成する際、視覚による記憶と合わない画像とのギャップにストレスを起こしているためで、視覚記憶のないヒト、以前にも述べた、先天性の全盲で、成長後に医療措置で視覚を獲得したヒトには、このような頭痛が起こりにくいと云われています)。
眼幅を自分用に固定し、持ちやすいよう工夫したワタシのテレコンビノは、さっと最適な位置に構えることができるので、例えばクルマの助手席でずっと見続けていても、違和感なく、まさにビッグ・アイで窓の外を見続ける事が出来ます。