テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

捏造の科学史

2012-01-18 21:02:32 | 脱線して底抜け
大仰すぎる記事タイトルで、すみません。

天文写真は、長時間、多重露出、画像合成、補正等の処理で肉眼で見るよりずっと鮮烈な星像を提供してくれ、見ているだけで愉しいモノなのですが、宮城隆史某なる輩の盗作、盗用問題は、有名天文雑誌にも数多く採用されていたことから、大きな問題となりました。個人的には、唾棄すべき行為で憤慨したのを憶えています。

ファン・ウソクによるヒト胚性幹細胞捏造事件は、上記と同様な盗用、捏造画像を用い、国家的にグルになり、先進の研究成果を得たと発表することで、数多くの科学専門誌が騙されたトンデモナイ事件で、本気でノーベル賞を狙っていたと云いますから、開いた口がふさがらない、個人的には、見たくもない出来事でした。

ゴッドハンド藤村による旧石器捏造事件も、個人的には無かったことにしたい、目を背けたくなる事件です。その影響は考古学の分野であまりにも大きく、この分野の学究は壊滅的な打撃を受けました。

ラヴクラフトの時代にはまだ信じられていたピルトダウン人は、実に40年近くに渡って科学を欺き続け、巧妙なその手口は、その後の幾多の捏造化石事件(愉快犯的なものも含む)に影響を及ぼしています。

あらためて思い出してみると同様な事例は枚挙にいとまが無く、ダークサイドに堕ちた人々の多さには、めげてしまいます。