実はこのタイトルとは全然別の視点で記事を書いていて、あらぬ方向へ結論がたどり着き、どうしたもんだろう、と眠気に身を委ねて、没記事の憂き目に陥ろうかとしていた幸薄い文章であることを、お詫びしておきます。
西尾維新と云いますと、出版界におけるラノベの主幹らしい。さる高校の女子図書委員にうかがったトコロでは、貸出率でトップだとのこと。
三十路を超えても精力的に厨二病の聖典のような小説を、書き下ろしでドンドン発表されている。決して嫌みやこき下ろす意図はなく、感嘆しながら、好意を持って評価しているツモリです。リスペクトといっていいかもしれない。
筒井康隆翁が、その昔、笑える文章(ギャグ)にかつて無い価値を付与したように、ラノベの文体、文章、過剰な形容詞や感嘆詞、これらがラノベ以外の小説とは相容れない新しい価値を生み出しているとも思う。
かつて、新井素子が精力的に活動していた頃、あの文章、過剰に説明的な文章が折角のSF的アイデアをスポイルしているという意味合いの批評がありましたが、いわゆる”キャラが立った”登場人物が主体の小説にそんなことを云うのは野暮だよぉ、と思っていました。
西尾維新の一連の一人称の語りのハナシのなかで、女性が語る話をいくつか読んで、飾らなくて、読者の意識をさわさわとくすぐり、内輪ネタ満載な同人誌のような小説、読み手を裏切る(驚かす)ことを信条とし、読み手を気持ちよくすることを目的とする、ラノベの中では変わらぬスタンスで書かれていると思うし、読んでいてちょっと愉しい、その感じが、かつての新井素子風かなと。
西尾維新と云いますと、出版界におけるラノベの主幹らしい。さる高校の女子図書委員にうかがったトコロでは、貸出率でトップだとのこと。
三十路を超えても精力的に厨二病の聖典のような小説を、書き下ろしでドンドン発表されている。決して嫌みやこき下ろす意図はなく、感嘆しながら、好意を持って評価しているツモリです。リスペクトといっていいかもしれない。
筒井康隆翁が、その昔、笑える文章(ギャグ)にかつて無い価値を付与したように、ラノベの文体、文章、過剰な形容詞や感嘆詞、これらがラノベ以外の小説とは相容れない新しい価値を生み出しているとも思う。
かつて、新井素子が精力的に活動していた頃、あの文章、過剰に説明的な文章が折角のSF的アイデアをスポイルしているという意味合いの批評がありましたが、いわゆる”キャラが立った”登場人物が主体の小説にそんなことを云うのは野暮だよぉ、と思っていました。
西尾維新の一連の一人称の語りのハナシのなかで、女性が語る話をいくつか読んで、飾らなくて、読者の意識をさわさわとくすぐり、内輪ネタ満載な同人誌のような小説、読み手を裏切る(驚かす)ことを信条とし、読み手を気持ちよくすることを目的とする、ラノベの中では変わらぬスタンスで書かれていると思うし、読んでいてちょっと愉しい、その感じが、かつての新井素子風かなと。