テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

ライ・クーダー

2012-01-10 22:34:27 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
もっとも好きなギタリスト、ミュージシャンであります。
ワタシの音楽のルーツは、すでに解散していたビートルズでした。
まだ習う前の英語の単語をひとつひとつ追いかけ、エアチェックした歌をききながら口ずさみ、それがきっかけとなり、レッドツェッペリンその他、洋物の音楽ばかり聴きながら育ったのであります。
当時、パイオニアのカーステレオ、ロンサムカーボーイのCMにライ・クーダーのアクロス・ザ・ボーダーラインという歌が使われ、来日した彼が、レコード屋で自分の歌が流れているのを耳にして、耳まで赤くするほどテレた、という逸話を聞いて、イケイケ奇矯な人物が多いミュージシャンのなかで、ちょっと変わったヒトだなあと感じたことを憶えています。

スライドギターの名手であり、アメリカの古い歌を好んで取り上げ、しかもライ・クーダー節にしてしまう、音楽に対して非常に真摯に取り組むヒトで、クラシック系でしか使われていなかったデジタル録音(PCM録音)をロック系で最初に行ったバップ・ドロップ・デラックスなど、前向きでもあります。

いくつかの歌は、いまでも、いつ聴いてもワタシの心を震わせ、ギター、ハーモニカ、パーカッション、技巧と情熱で奏でられるシンプルなメロディーとリズムが鮮やかな感動と愉しみを感じさせてくれます。

いまではウチに満足に稼働するターンテーブルが無いので、聴くのはもっぱらCDかMP3ですが、最新作のプル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウンはLPレコード(3枚組み!)でも発売されているのを知り、古いトーレンスのターンテーブルをオーバーホールしようとして、昨年国内の代理店が取り扱いをやめ、細々と修理のみ受け付けている状況になっているコトを知り、NEC CD-803に飛びつき、いろんなCDプレイヤーを変遷しまくったワタシではありますが、寂しく感じたりも致しました。


追記

ライ・クーダーさんですが、なかなかバブルガムをふくらませることが出来ず、何回も失敗を繰り返したという逸話を思い出しました。
なんか、ステキでしょう?