テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
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(当然、その他についても、語ったりする)

試作6.3×40双眼鏡、仮称HM6.3×40SK-Dをとことん持ち歩く(勝間光学機械さんの双眼鏡 その8)

2013-02-07 21:32:20 | ミニ連載:勝間光学機械さんの双眼鏡
HM8×40にSS7×50の接眼部を付け、6.3×40相当になった試作機で、個人的に勝間光学機械さんの双眼鏡のなかで最もプロポーションが良いと思っているHMシリーズを低倍率にした、外観もコンセプトもスマートな双眼鏡です。

もっとも弱点は有って、アイポイントがシビア。同じ接眼部を使った低倍率機、WP5.3×30RG-Dより、接眼に近づいた時に視野の隅にかげりが出やすく、元のままのゴム見口は裸眼で高さが足らない印象なので、

中にもう一つゴム見口を入れました。スグ外せる割りには落ちることもなく、高さも適正になりました。この方法以外にも色々試していて、先達の真似をして、実体顕微鏡用のボーヤフィットという目当てを試したりしましたが、いまひとつでしたので、今は一二三機に嵌っています。

取りあえず、接眼部が私にジャストフィットするようになり、出来るだけいろんな情景を観るようにしていますが、現時点での見え味をまとめると、明るく、ヌケが良く、良像範囲もかなり広くて、30mm機を凌駕しています。着色もほぼ無く、色収差も充分に少ないのですが、極端な条件下ではWP6×30SB-Dほど極少ではありません。低倍のメリットを充分に享受できながら、40mmの対物口径のおかげで、星見にも使えて、非常に多用途です。最短合焦距離は30mm機には劣り、被写界深度も口径分劣ります。実視野では計算上8°くらいになるそうですが、8.5°のWP6×30SB-Dとほぼ変わらない範囲が見えます。薄暮でも、WP6×30SB-Dより、顕著に明るいです。WP6×30SB-Dもクリアな視界で暗さを感じることの少ない双眼鏡なのですが、口径差は効いてますし、その明るさのおかげで、コントラストにも差が出ます。

続く。