10mm 4倍 Nikon遊
20mm 8倍 Carl Zeiss Conquest Compact 8×20 T*
30mm 6倍 GLORY WP6×30SB-D
40mm 6.3倍 GLORY HM6.3×40SK-D
42mm 8倍 Shirstone Samrai8×42
50mm 10倍 GLORY SS10×50SK-D+ヘッドステー
70mm 15倍 Celestron SkyMaster15×70+一脚
口径別に上記7機種で、オリオン、M42、ヒアデス、すばるを中心に星見してみました。
遊、肉眼より沢山星の数は見えますが、すばるなど星々の並びが幾何学的に見えるほどではなく、なにより、アイポイントの決まりにくさが星天を流し見するのには適していません。眼鏡を使用される方が、レンズに押し当てて使えばそうでもないのかもしれません。ツァイスのポケットですが、流石に8倍はすばるの並びが、それなりに幾何学的で、魅力を感じますし、ヒアデスも結構ちりばめられた星々が判ります。ゴム製のアイカップでアイポイントも決まりやすく、流し見も苦になりません、20mmとは思えないきらめく点像の星ですが、M42はシミにしか見えません。WP6×30も充分な点像の星々ですが、倍率とのバランスが良くないのか、迫力には乏しい星空です。HM6.3×40になると、途端に星々のきらめきに刺すような鋭さが加わってきます、低めの倍率でも、アクセントの効いた点像のおかげで、ヒアデスなど息を呑むような美しさです。ブレが少ないのも好印象です。M42のカタチもおぼろげにわかるようになります。Samrai8×42もきらめく点像に倍率が加わり美しい星空です。M42のいびつさもより判りやすい印象ですし、木星の大きさもはっきりとわかります。SS10×50からは、保持に気を遣います、流し見ではともかく、一点をじっくり見るには、身体をどこかに寄せかけて固定し、しっかりと保持する必要があります。ただ、それに見合う見事な視界、星々の美しさ、M42のカタチ、あふれ出す微光星、どれもが40mm級とは段違いです。広視界とはいえ、ヒアデスの周りの星々は視野から外れてしまいますが、中心にある幾つかの対になった星とその近辺の微光星がとめどなく見えてきます。15×70は、流石に口径の威力を感じさせます、昼間に気になる色収差も星見ではよほど明るい星を視界に入れない限り気にならず、すばるなどは迫力のある大きさで、堪能できます。
ざっと感想を羅列しましたが、それぞれの機種に於いて、昼間に感じられるそれぞれの魅力と、星見での魅力には差異があります。遊は昼間専用でしょう、ツァイスポケットは意外に星見でも使えます。WP6×30は昼間の圧倒的な魅力ほど星見ではその性能を感じません。HM6.3×40は広い視野内に端正な点像を結ぶのが昼間と同等の好印象。Samrai8×42も同様かつ倍率が8倍でも周辺まで崩れの少ない良像で、違った感じの好印象です。SS10×50、スカマ15×70は、日中の使用とは違う、星見での高性能を実感します。
今回、口径の違いによる星空観望への適性を比較する目的でしたが、やはり、日中に万能な30mm機では、星見にはややパワー不足なのを再確認し、同時に、見口のフィット感が重要であることも再認識しました。
あと、日中の使用では倍率の違う2機種を片方ずつ見たときに、視覚がズーム補正される人の脳の能力が、星見ではあまり有効に機能しないことも分かりました、視野内に情報量が少ないとき、すばるなど、二重像が乱立し、よっぽど凝視しないと星像は一致し難いのです。想像していたこととはいえ、戸惑いを感じました。
20mm 8倍 Carl Zeiss Conquest Compact 8×20 T*
30mm 6倍 GLORY WP6×30SB-D
40mm 6.3倍 GLORY HM6.3×40SK-D
42mm 8倍 Shirstone Samrai8×42
50mm 10倍 GLORY SS10×50SK-D+ヘッドステー
70mm 15倍 Celestron SkyMaster15×70+一脚
口径別に上記7機種で、オリオン、M42、ヒアデス、すばるを中心に星見してみました。
遊、肉眼より沢山星の数は見えますが、すばるなど星々の並びが幾何学的に見えるほどではなく、なにより、アイポイントの決まりにくさが星天を流し見するのには適していません。眼鏡を使用される方が、レンズに押し当てて使えばそうでもないのかもしれません。ツァイスのポケットですが、流石に8倍はすばるの並びが、それなりに幾何学的で、魅力を感じますし、ヒアデスも結構ちりばめられた星々が判ります。ゴム製のアイカップでアイポイントも決まりやすく、流し見も苦になりません、20mmとは思えないきらめく点像の星ですが、M42はシミにしか見えません。WP6×30も充分な点像の星々ですが、倍率とのバランスが良くないのか、迫力には乏しい星空です。HM6.3×40になると、途端に星々のきらめきに刺すような鋭さが加わってきます、低めの倍率でも、アクセントの効いた点像のおかげで、ヒアデスなど息を呑むような美しさです。ブレが少ないのも好印象です。M42のカタチもおぼろげにわかるようになります。Samrai8×42もきらめく点像に倍率が加わり美しい星空です。M42のいびつさもより判りやすい印象ですし、木星の大きさもはっきりとわかります。SS10×50からは、保持に気を遣います、流し見ではともかく、一点をじっくり見るには、身体をどこかに寄せかけて固定し、しっかりと保持する必要があります。ただ、それに見合う見事な視界、星々の美しさ、M42のカタチ、あふれ出す微光星、どれもが40mm級とは段違いです。広視界とはいえ、ヒアデスの周りの星々は視野から外れてしまいますが、中心にある幾つかの対になった星とその近辺の微光星がとめどなく見えてきます。15×70は、流石に口径の威力を感じさせます、昼間に気になる色収差も星見ではよほど明るい星を視界に入れない限り気にならず、すばるなどは迫力のある大きさで、堪能できます。
ざっと感想を羅列しましたが、それぞれの機種に於いて、昼間に感じられるそれぞれの魅力と、星見での魅力には差異があります。遊は昼間専用でしょう、ツァイスポケットは意外に星見でも使えます。WP6×30は昼間の圧倒的な魅力ほど星見ではその性能を感じません。HM6.3×40は広い視野内に端正な点像を結ぶのが昼間と同等の好印象。Samrai8×42も同様かつ倍率が8倍でも周辺まで崩れの少ない良像で、違った感じの好印象です。SS10×50、スカマ15×70は、日中の使用とは違う、星見での高性能を実感します。
今回、口径の違いによる星空観望への適性を比較する目的でしたが、やはり、日中に万能な30mm機では、星見にはややパワー不足なのを再確認し、同時に、見口のフィット感が重要であることも再認識しました。
あと、日中の使用では倍率の違う2機種を片方ずつ見たときに、視覚がズーム補正される人の脳の能力が、星見ではあまり有効に機能しないことも分かりました、視野内に情報量が少ないとき、すばるなど、二重像が乱立し、よっぽど凝視しないと星像は一致し難いのです。想像していたこととはいえ、戸惑いを感じました。