雀ばぁば

おしゃべり雀、孫7人

しあわせ は 何処に⁉️

2023-09-09 22:04:00 | Weblog
大正琴の練習曲で昭和歌謡曲の「山のかなたに」を弾いていた時のこと。

昔、のど自慢大会でよく歌われていたので歌詞はほぼ覚えているし、
楽譜に歌詞も付いているので確認できる。


山のかなたに あこがれて
旅の小鳥も 飛んでゆく
涙たたえた やさしの君よ
行こよ 緑の尾根越えて

4番まであるが
私が歌えるのは いつも 1番だけ。
聴いていたのど自慢では 1番しか歌われなかったし・・

日々、脳みそが暇で 家事の合間にこの歌を口ずさんでいると
何か不確かな感じを抱いてしまった。

愛でも恋でもない
涙たたえた君とは誰⁉️

4番まで見ても
確たるものは歌われない。

昭和25年に世に送り出されたこの歌、

戦争の傷跡からやっと立ち上がった人々に
明るい何かを送り届ける曲だったのだろう。

今の現実を見るのではなく
どこか遥かな視線


そして、何か似たような・・・と思い至ったのが
カール ブッセの詩「山のあなた」だった。

山のあなたの空遠く
「幸(さいわい)」住むと人のいふ。
噫(ああ)、われひとと尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたのなほ遠く
「幸(さいわい)」住むと人のいふ。

山のかなたには「幸」は居らず
すぐ間近に居る「幸」には
気づけない?

私の歳になると、
「幸(さいわい)」はずっと一緒には居てくれないことを
わかるようになる。
そして、時々ソッと寄り添ってくれる「幸」を
見逃さないようにと強く思う。

とても難しいけれど・・・

2020/5/15に投稿した文をフリガナを付けて再投稿です。
今一度、読んで貰いたい気がしたので❗️


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