斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

技術開発センター成果報告会 知の実践

2011年07月08日 23時42分37秒 | 長岡技術科学大学の広報
今年は少しだけ趣向を変えました。ほんのちょっとだけ。
理事・副学長 田雅介 知的財産本部長から挨拶さしあげたあと、技術開発センターの紹介を技術開発センター 副センター長 梅田 実先生にお願いしました。大学の正門から入って、技術開発センターに向かうようなバーチャルツアー的紹介で、たいへんわかりやすかったと思います。

その後、「燃料電池用機能性電極に関する研究」(金子 和功氏 三洋半導体製造(株) 岐阜工場製造技術部 品質技術部部長)の話では、まさに旬な技術である燃料電池に関することを勉強しました。 「有機光センサーの開発」(太田 正文氏 (株)リコー 画像エンジン開発本部 機能材料開発センターテクニカルアドバイザー)では、実際の複写機の感光体を例に技術開発の歴史といま開発中の技術の概略を勉強しました。先端の技術なので、講演ではなかなか踏み込めなかったことと思います。 「多機能多孔質セラミックスの開発とその製品」 では(株)ナノテム 高田社長のお話で、大きなセラミックス製真空チャックについて、不思議な技術を交えて説明がありました。話がとても上手だし、技術の中身にも感心しました。「フレーム溶射法に用いる金属-EDTA錯体の改良」 (中村 淳氏 中部キレスト(株) 研究一課 係長)はセラミックス膜溶射技術に関する内容で、とてもこれ以上書けません。聴講にきた方だけにお聞かせできる内容です。「未利用稲わらからのメタンエネルギー生産」(藤田 昌一氏 (株)東京設計事務所 特任理事)なんでも廃棄物はエネルギーに変えられるという内容は、まさに現代にぴったりの技術です。全国的に稲わら、もみ殻で困っている農家の方が大勢します。「DHS技術のバイオエタノール製造廃水への適用」(長野 晃弘氏 三機工業(株) 技術開発本部研究開発部長)いくつかの技術を組み合わせて、この技術を生かしながら農業をバックアップする、すばらしい技術でした。

講師の皆さんつらいのは、開発中の技術もあって、ぎりぎりのところでした紹介できなかったことです。ましてやHPで公に内容を公開できません。

最後に私から、講師の皆様にお礼を述べるとともに、技術開発センターにかかわっていて、本日会場に顔を出していた教員をひとりずつ紹介しました。この教員たちとそれぞれに所属する学生たちの知の総合がまさに本日の成果報告会の内容でした。

写真のように大勢の聴講者が集まりました。100名は超えたでしょうか。

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