斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

本日の無機材料科学I

2011年07月05日 18時18分26秒 | 講義記録
今日のクラスの様子は、先週と打って変わってしっかりと講義を聞いていました。適度な緊張感をもって講義を聞いていたように感じます。浮ついたような雰囲気も見られず、大変良かったと思います。ぜひ、このペースで来週の講義にも臨んでください。

小テストの解説です。
Base-centered cubic はブラべー格子に存在するか?という問いで、答えは存在しない。その理由を考察しなければならないわけです。

Base-centered cubic は単位格子で描くと次のようになります。


この単位格子を2つ並べます。そうすると、単純正方格子が現れました。つまり、Base-centered cubic は単純正方格子の事だったのです。


さて、本日の講義ではCsCl構造とNaCl構造のIPFの計算を行いました。それほど難しい内容ではなかったと思います。

ペロブスカイト構造では、構造がぐにゃぐにゃする理由を説明しました。このぐにゃぐにゃする自由度が強誘電体特性を醸し出します。結晶とは面白い物で、がちっと固まった構造はそれはそれで使い物になるのですが、ぐにゃぐにゃでも別の使い方があるわけです。

ダイヤモンド構造を勉強しました。これはがちっと固まった構造として大変有名です。ダイヤモンドは炭素原子からできています。来週の火曜日までにぜひダイヤモンド構造のAPFを計算しておいてください。ダイヤモンド構造がfcc構造だという理由も合わせて考えておいてください。

1時からの2年生基礎無機化学では、Gibbsの相律について解説しました。その後、状態図を見ながら相律の使い方を勉強しました。今日はG-L相の状態図ばかりでしたが、この土曜日の8時50分からはL-S相の状態図にチャレンジします。

2年生は全体的に前方にでてきて、積極的に話しを聞こうという態度がしっかり出ています。3年生諸君のうち、そろそろ人生変えたい人は、前にでてきて講義を聞いてみてください。前に出るとボーっとする暇がなくなり、しっかりと講義が耳に入ります。後ろに座るという人は、だいたい内職をしようと考えている人で、根本的に内容が頭に入りません。社会に出てからも使える知識や考え方を教授しています。一度前でしっかりと聞いてみてください。

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見附市着衣泳

2011年07月05日 07時10分00秒 | 水難・ういてまて
今朝の新潟日報朝刊に着衣泳指導法学ぶと題して記事が書かれていました。 

見附市内の小学校教員が見附消防の職員から着衣泳の指導法について講習を受けました。見附市ではかなり以前から市内小学校の着衣泳指導に見附消防の職員が対応してきました。たいへん先駆的な取り組みを行う自治体ですし、すばらしい文化だと思います。ただこのところ指導の申し込みが多くなり消防職員が対応できなくなってきたため、市内の小学校の先生を対象に指導法を伝授し、各小学校で教員主導により講習会が行われる仕組みを作りました。

見附消防には水難学会指導員が大勢いますし、これまでの長い指導実績により学校との信頼関係もできています。特に市長がこのような能力のある人を必要なところにうまく繋いでいます。こういう流れが地方都市の特徴となって育っていくのでしょう。


着衣泳の講習会を行うためのプログラムはこちら。写真付です。
http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm

水難学会のホームページ。指導員資格を取得したい人はこちら。
http://wr.umin.jp

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