斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

今日の修士中間発表雑感

2011年07月25日 18時14分54秒 | 長岡技術科学大学の広報
今日は、朝9時から午後3時前まで、無機系修士2年生の中間発表がありました。

雑感です。
どの研究室でも指導教員の先生からしっかり指導されて発表に望んだと思います。受け答えもきちんとできるように練習したのに、練習と違う答えを言ってしまったり、質問を取り違えてチンプンカンプンになったりと大変だったことでしょう。うちの研究室の4人も「おいおい」という答えばかり連発していました。

1)中間発表なのだから、「やっていない」か「やったか」の質問には、はいかいいえで答えをすぐに出す。本発表ではやるべきことがやっていなかったら、大目玉を食らう。
2)「誰もやっていないからやった」ではだめ。それは当たり前で、「こういう予測が立てられるので、実験を行った」という指針がきちんと説明できなければならない。
3)全体的に今後の研究計画が甘い。ひとことでかわしたり、まったく触れなかったり、中間発表では、それは許されない。
4)目的と結果が一致していない例が見受けられた。さらに、目的と目標を混同している例も見られた。
5)ある先生がぼそりと「検討する、で逃げてばかりだ」と。私もそう思う。「検討する」といった院生の名前は全部メモしておいたので、本審査では相当突っ込むので、楽しみに。こういうときには、検討の程度や具体的な内容をきちんと答えなければならない。2月に逃げ口上は通用しないので。


これからの展開が楽しみな研究が多かったと思います。知財センター副センター長としての立場で聞くとたいへん満足のいく発表でしたが、教授として聞くとまだまだ人に聞かせるレベルではないものが多かったですね。

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