斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

救急法最終日

2011年07月10日 15時32分59秒 | 赤十字
今日は午後から検定です。実技で包帯法や骨折固定などを試験しました。写真は検定の様子です。鎖骨骨折の固定法です。








検定がおわれば、打ちあげの懇親会です。

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間違っている水難救助2

2011年07月10日 08時58分47秒 | 水難・ういてまて
また、水難救助に関する出鱈目解説の出現する季節になりました。
1.報道機関の皆様へ
水難に関する解説をインタビューで取るとき、次のことに注意をしてください。
その人は、聞きかじり、読みかじりではないですか?その人は、多くのプロの専門家と常に議論していますか?その人のいうことは、多くの時間をかけて実験・研究された結果ですか?その人は、サーカスなみのうけ狙いをしていませんか?わからない場合には、水難学会http://wr.umin.jp にご連絡を!

2.絶対にしてはいけない出鱈目
「溺れた人を見たら、水に入って救助する」という出鱈目は絶対に放送してはいけません。この5年くらいで子どもたちが水に落ちても浮いて救助を待てるようになってきました。むしろ助けようとして救助に入った大人が命を落としています。

3.現場の目撃者(バイスタンダー)は何をすべきか
直ちに119番通報して、救助隊を呼びます。それから浮力体(浮くもの)を探して投げて手渡します。ただし、背浮きで安定して浮いて救助をまっていたら、あまり余計なことをせずにしっかりと位置を確認します。携帯電話があれば、消防署とその場で連絡を取り合います。

4.要するに、水に落ちたら浮いて救助をまて、という考え方を広げればよいのです。

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これまでの悲しい事故を列挙します。それでも、水に入って救助しろといいますか?助かった子どもはなぜ助かったか、わかりますか?

2011年07月03日 朝刊
小学校男性教諭が川でおぼれ死亡 福岡県
7月2日午後3時20分ごろ、ダム上流の川で、小学校教諭がおぼれた。教諭はこの日、長男と2人で釣りをしており、長男が誤って川に落ちたのをみて、助けようとして川に入ったらしい。長男は自力で岸に泳ぎ着いたという。

2011年05月08日 朝刊
兄、おぼれた弟助けようと 8歳と3歳、池で死亡 松山 
5月7日午後0時20分ごろ、松山市の農業用ため池で、近所の女性から「子ども2人がおぼれた」と110番通報があった。松山市消防局の救助隊員が池の底で、男児2名を発見したが、2人とも搬送先の病院で死亡が確認された。松山南署によると、2人は妹と友達男児と4人でため池近くで遊んでいた。同署は、池に落ちた弟を兄が助けようとして、2人ともおぼれたとみている。


2011年03月13日 朝刊
3月12日午後2時15分ごろ、佐賀市兵庫南の水路で、男性が、おぼれる男児を助けようとして意識不明の重体となった。(その後死亡)佐賀署によると、水路脇で遊んでいた同市内の男児が誤って転落。一緒にいた女児が助けを呼び、公園で子どもと遊んでいた男性が水路に飛び込んだという。他に助けに来た近所の男性と2人で男児を助け出したが、男性さんは途中で力尽きたらしい。


まだまだたくさんあります。http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/propose7.htm




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