花を咲かせよう

鼻先ばあさん、3度目の引っ越しです。
日々の一言絵日記

「天と地の守り人」読了

2014-09-21 15:04:00 | 

 

                      

「天と地の守り人」3部作(ロタ王国・カンバル王国・新ヨゴ皇国)を読みおえた。

ファンタジーなのだが、細部がしっかり書かれているので、引き込まれる。

上橋菜穂子さんは、女性なのに戦いの場面が半端ではないので不思議だったが、

古流武術にも通じている。又、文化人類学者なんですね。

最後がホッとする感じで終わっているので読後の気持ちがいい。

その前に読んででおくべきだった「蒼路の旅人」がやっと届き、読み始める。

ファンタジーの面白さを知り、次は全世界に1億のファンを持つと言うトールキンの

「指輪物語」を読み始めようかなと思っている。

目が老眼でなかったらな~・・。


「神の守り人」読み終わる

2014-09-04 15:58:50 | 

                                                                

上橋菜穂子さんの「守人シリーズ」があまりに面白いので止まらなくなった

精霊の守り

闇の守り人

夢の守り人

神の守り人(上下)

上橋菜穂子さんの物語は奇想天外のようであって、非常にリアル。

人間のさまざまな面について克明な観察と表現で魅了される。

そして、「天と地の守り人」を今、読み始めた。

これは3部作。まだまだ熱はさめないので、読み続けると思う。

 


「夢の守人」 上橋菜穂子

2014-08-20 15:59:30 | 

                                    

図書館から「夢の守人」が届いた。

ファンタジーと言える分類になるのだろうが、リアリティーが半端じゃない。

やっぱり、これは子供だましの童話ではない。

バルサ・タンダ・トロガイ・チャグム・シュガなどの魅力的な人物。

物語の世界にどっぷりと浸かり、楽しい。

次が図書館からいつ来るか待ち遠しい。


「精霊の守り人」を読む

2014-08-08 18:27:40 | 

                                                           

異世界ファンタジーの分野にはいる「上橋菜穂子」さんの本を読む。

これは、子供というより大人が読んで面白いと思う。

物語の面白さと同時に登場人物の言葉が身近に感じられる。

上橋菜穂子さんは、文化人類学の先生で、アボリジニなどを研究している。

「守り人シリーズ」になっているので、次は「闇の守り人」と「夢の守り人」を読もうと、図書館に予約した。

「旅人シリーズ」もあるらしいので、そのうち読むつもり。


「手入れ文化と日本」を読む

2014-07-25 15:33:56 | 

                                 

あの「バカの壁」の「養老孟司」さんの本「手入れ文化と日本」を読む。

いくつかの講演をまとめたもので、表題の「手入れ文化と日本」は、やはり圧巻。

外国から日本に帰って来たときなど、空の上から見る日本の里山の風景は、

意図してできたものではなく、毎日の手入れの繰り返しのなかで出来た風景だという。

日本独自の文化が続いていくことを望むが・・。どうなるだろうか。

「脳と表現」も面白かった。

やはり、解剖の先生の視点だなと思う。

 

 4時前には帰ってきた婿さんが、「走りに行く」というので、日が落ちるまで待ってからにしたらと止める。

そういえば、この暑い中(35度)孫娘もテニスの練習をしているらしい。

若さとはすごいものだな~!


「テキヤはどこからやってくるのか?」を読む

2014-06-24 19:12:50 | 

                                                                 

厚 香苗さんの「テキヤはどこからやってくるのか?」

テキヤという珍しい分野を博士論文にまとめたが、手軽によめるようにと書いた本。

まず30代という年齢に驚く。

作者は、東京の下町で育ち、「7割商人、3割ヤクザ」と自らを称するテキヤさんの露店(露天)に

子供のころからひきつけられ、かなりつっこんだ取材をしている。

縁日やお祭りの啖呵売で笑わせる「寅さん」のような人は、子供には魅力的ですね。

戦後の闇市やGHQと露天の関係、親分子分関係,縄張り、口上など

ちょっとマイナーな世界をよく調べて、

テキヤさん(露天商)とは、都市を彩る身近な人びとであるということに気づいてほしいと言う。

 

 

 


「老いがい」の時代 天野正子 を読む

2014-06-11 19:10:03 | 

                                                       

御茶ノ水女子大の名誉教授の天野正子さんの著書<老いがい>の時代を読む。

映画を手がかりとして、未知なる老いを紐解いていく。

木下恵介・小津安二郎・黒澤明・今井正・今村昌平・山田洋二・新藤兼人をはじめ、

たくさんの監督と作品が紹介され、(4分の1も観てない)その中で老いの視点ををあぶりだしている。

観た映画が出てくると共感し、観ていないものは是非観たいと思う。

個人としての老い、現代社会の中の老い、時代とともに老いに対する考え方もかわってきている。

若さに価値を置く現在、老人はやっかいものとして社会的に切り捨てられやすい。

歳とともにいろいろな制約から自由になるのが老人のいいところ。

又、人生の最後には他人に依存しなければ生きられない存在。

いろんなことを映画から学べる。面白かった!

ゼミの後にこんなものを作ったからバーバにと男の孫が・・

え?男の子もこんなの作ったの?

 


伊集院静「許す力」を読む

2014-05-02 18:31:17 | 

                                      

人が生きていれば、必ず許せないことに出会う。

結局、許せなくてもいいから、そのことであまりなやんだりせず、

許せないことをそのまま胸の中に置いて、懸命にいきたほうがいい。

いつか許せる日は必ずやってくる。

と、いう伊集院静先生。

日々のエピソードがしみじみしたエッセイにまとめられ、

あっという間に読んでしまった。

しかし、18歳の孫息子はどんな思いでこの本を買ったのかな~。

買って読んだと聞いたので「貸して」と頼んだ。

ただし、「きれいに読めないかもよ」とことわって。

人が汚く読んだ本を図書館でかりるのが苦手なところは、オットットにそっくり。

今度来たとき感想を聞いてみよう。

 


[古典まんだら」田辺聖子

2014-03-28 16:35:31 | 

                                                                  

古典を簡単に解説してくれる本「古典まんだら」を読む。

田辺聖子さんの視点から見た古典は魅力的。

上巻に取り上げられているものは

古事記・万葉集・土佐日記・蜻蛉日記・落窪物語・枕草子・大鏡

堤中納言物語・今昔物語・とりかえばや物語や和泉式部についてなど・・

学生時代に古典に触れ、後の人生であまり縁がないという人がほとんどだとおもうが、

古典の中の女性が、現代女性のように、いきいきと表現されていたことに今更驚かされる。

下巻もぜひ読みたいと思った。


「アベノリスク」を読む

2014-02-06 15:52:00 | 

                                  

「アベノミクス」ではなく、「アベノリスク」と言う本の題名。

植草一秀さんの著書で、淡々と、しかも説得力がある。

世間でアベノミクスが持ち上げられ、メディアでも株が上がったの、円安で輸出好調など、

よい面のみが宣伝されている。

この本を読むと、今打たれている経済政策やTPP,原発政策などの

非常に危うい本質がえぐり出され、暗澹とした気持ちになる。

近い将来、ほとんどの人にとって

厳しい生活を強いられることにならなければよいが・・・。

              

混合水栓のレバーがポロリと落ちてしまい、新しい水栓を買ってきて、

今、夫が取り付けている。

レバーを上下させる部分が、熱などで腐食したようだ。

面倒な仕事をやってもらう時だけ「オットットから夫になるんですか?」と言った人がいたな~。

 


「命のビザを繋いだ男」 山田純大

2013-12-18 15:54:26 | 

                         

図書館に頼んであった本「命のビザを繋いだ男」が届いたので読む。

著者の山田純大さんは、ご自分も俳優であり、杉良太郎さんの息子さん。

ユダヤ人にビザを発給した杉原千畝さんは有名ですが、

日本を通過して海外に行くという10日間の通過ビザしかなかった。

この時、ユダヤ難民のために無私の尽力をしたのが小辻節三さんだった。

滞在の延長や渡航先のことなど、日独の協定に縛られる第二次大戦中に

わが身をかえり見ない働きで、6000人のユダヤ人はホロコーストをのがれた。

神道の家に生まれ、ヘブライ語学者の小辻節三さん。

「義をみてせざるは勇なきなり」を実践することで、特高警察などからひどい目に

あったことで、心情的にもユダヤ人理解がより深まっていった。

山田純大さんが、よく調査し、紹介してくれたことで、

素晴らしい日本人を知ることができた。

 


「成長から成熟へ」天野祐吉

2013-12-16 19:07:00 | 

             

今年亡くなったコラムニストの天野祐吉さんの本。

集英社新書から11月に出たもので、新書なら電車でも読めるので・・。

「広告という窓から世の中を覗いてきた私的な日記みたいなもの」といいますが、

世の中を見る目は、さすがだな~と。

大量生産・大量消費のための「計画的廃品化」は、

常日頃「いやだな」と感じていたが、電気製品など、何年で壊れるというふうに

プログラミングされている。後進国への不法投棄による地球汚染も・・。

修理は、異常に時間・お金がかかり、買った方が安い。

成長が止まれば国は成り立たなくなるということはないんだ

成熟し、ゆとりを取り戻す幸せがあるではないかという。

重松清さんの「その日のまえに」も読んだ。

その日とは勿論、大切な人の死のことだが、

突然消えてしまうより、あと何カ月というように時間があることは

それなりに幸せなことなんだ。

 

 


「やっぱり見た目が9割」を読む

2013-12-10 18:38:14 | 

              

「他人は見た目が9割」が112万部のベストセラーになったのが8年前。

劇作家・演出家の竹内一郎さんの本。読んでいなかったが、気になっていた。

以前は「人を見た目で判断してはいけません」というのが常識だったが・・。

・第一印象で人を判断するのは、野生の勘が命にかかわった時のなごり?

・コミュニケーションは受け身からはじまる。

・日本人は「あ・うん」の呼吸と言う通り、空気を読むのが上手い。

・表情が大事・目がダメな人はダメ。

・第一印象は当たりやすい。

・美人・イケメンが勝つわけではない、中味とギャップがあったら・・?

書名で、軽い読み物と思い、買う人が多いと思うが、

とても中味の濃い本でよかった!

(本はタイトルが9割?)

 

 


「わたしが正義について語るなら」

2013-11-25 20:43:17 | 

            

最近亡くなった「やなせたかし」さんの本。

児童向けに書かれた「未来のおとなへ語る 私が正義について語るなら」を、

内容はほとんどそのままに、新書化のために編集した本。

子ども向けとは思えない内容で、大いに共感する。

「もし、会社ぐるみで偽装をしていたら内部告発するのは正しい。

でも、摘発した人は阻害され、逆にやられてしまうことが多い。

だから皆傷つきたくないから正義なんてやらない。

傷ついてもやらなくちゃ世の中はどんどん悪くなる。」

最近の社会で起きることと照らし、この言葉は痛い。

「手のひらを太陽に」は、不遇の時代、自分を励ますために出来た歌なんです。

アンパンマンのマーチも素晴らしい歌ですね。

 


「悩む力」

2013-09-26 15:37:17 | 

             

姜尚中さんの「悩む力」を読み終わった。

インターネットの時代、自由の拡大の中、幸福感や安心感を感じているだろうか。

猛烈な勢いで変化する世界の中、人と人の関係が味気ないものになりつつある。

文豪・夏目漱石や社会学者・マックス・ウエーバーをてがかりとして

現代を解き明かす。

・世の中すべて「金」なのか

・何のために働くのか

・老いて「最強」たれ

など、9章にまとめられている「悩む力」。

尽きない「人間的な」悩みを、「人間的に」悩むことが生きてる証しだと・・。

「自我」は大切だが、「自己チュー」とは違う。

中学生の時、「心」や「それから」を読んだが、

読むのが早すぎたようだ。何にもわかっていなかったんだね~。

あまりおもしろいので、続「悩む力」も買ってしまった!