山田洋次監督の「小さいおうち」を見に行く。原作は、文庫化されていたので読もうと思っていたのだが・・
昭和10年から20年を中心に、あの時代を生きた人びとの一面がとてもよく出ていた。
人間は、生きる時代に翻弄されるものであり、愛しい存在だ。
狂言回しの役は妻夫木聡さんと倍賞千恵子さんで、ぴったり合っていた。
エンドロールに絵本の「ちいさいおうち」が出てきて、あっと思った。
バージニア・リー・バートンの絵本の絵は子供だけでなく大人も好きな人が多いだろう。
田舎の「ちいさなおうち」は、都会にあこがれる。
まわりが変化していくと、あのひなげしの咲く静かな場所を思い出す・・。
昔、読んであげた子供たちは覚えているだろうか。