山田太一さんの「飛ぶ夢をしばらく見ない」を読む。
子供のころよく飛ぶ夢を見ていた。それもスイスイではなく、
必死になって両手を羽ばたかせるやり方で・・。だからあまり高く飛べない。
せいぜい屋根の上くらいでそこからもっと上に行こうとするとだんだん地面に近づいてしまう。
又、必死で飛んで屋根へ・・この繰り返しだからかなりの運動量?。
67歳のおばあさんが人生に絶望して死のうとして失敗し、入院して・・。
列車事故で病院は混み、一時的に同室にされた男性の視点のファンタジー。
ポルノ部分もあるが、「人間不可抗力でどんどん若返ってしまったら」という面白い設定。
読んでいるうち何年か前に見た「ベンジャミン・バトン」を思い出す。
こちらはおじいさんで生まれた男性が若返っていくのだが。
そういえば今思い出したが「若返りの水」という御伽噺もあって、
子供たちに聞かせていたっけ。
昔から「若返り」ということは必ず死んでいく人間の謎でもあったんですね。