軍靴の響きが聞こえてこないか?
パンとペン
社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
黒岩比佐子 著
http://www.keio-stc.com/public_html/yakuinsyoukai/ob/katsuyaku_ob_kuroiwa.html
2010年12月30日に購入し積読だった。
11月11日から読み始めた。今日読み終えた。
すい臓癌と戦いながら書き上げた本。黒岩さんの執念を感じた。
読後感というより次の文を紹介したい。
「民藝の仲間76 冬の時代」公演パンフレット
最後に、堺は妻の為子に向かって、自分の思いを次のように語るのだった。
p394
「そろそろ冬の時代は終わりになって、今度は山を下りてうって出る覚悟をつくらなきゃならん。その日のために、いわばぼくたちはこの売文社をやってきたようなものだ。その日、皆が一斉に心を合わせてうって出ることができるために。(中略)————間違いのないことは、とにかく人間自然の感情を圧し殺す社会制度は必ず改革しなきゃならんということさ。————いま生きている人たちのためにも、死んでしまった人たちのためにも。————そのために闘って行かなきゃならんということさ。それでやがてわれわれが死んだら、また若いものがやってくれる。われわれと同じような体験をくり返しながら、しかしわれわれより少しずつは利口になりながらね。————さあ、行きましょう」
1933年1月23日に堺利彦が亡くなる。
堺が人生に最後に遺した「帝国主義戦争絶対反対」の悲痛な叫びは、軍靴の響きにかき消され、踏みにじられていく。その後の日本がどのような道を歩むことになったのかは、ここで改めていうまでもない。
輝ちゃんの12月29日(月) うっかりした!年末だった!
「毎日サンデー」の松本輝一くん。日曜日とばっかり思っていた。クリーニンング屋さんに行こうと用意していたのに。年が明けてしまうのかな?今日は勢い込んで本を読んだ。天気の悪いこの時がチャンス。leoくんはつまらなそうにふて寝をしている。
<Kさんにメール>
寒く、冷たい雨が降っていますね~~。
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