4月3日からNHKの朝ドラ「らんまん」が始まりました。
明治の世を天真「らんまん」に駆け抜けた、天才植物学者「牧野富太郎」をモデルにした物語です。
「らんまん」といえば「春爛漫」。其処かしこで花々が咲き乱れています。
「染井吉野」は終わりましたが、八重咲きの「一葉」、「紅華」、「鬱金」などが咲き誇っています。
中でも「一葉」は満開。八重の遅咲きの代表格で濃紅色の「関山」や淡紅色の「普賢象」も咲き出しました。
この時期、河川敷や土手一面が野生化した黄色い「ハノハナ(菜の花)」に覆いつくされ、遠目にも目立っています。
この黄色い花は「セイヨウアブラナ(本当はアブラナとの見解あり)」と「カラシナ」↑です。
ナノハナという種類の植物が存在するわけでは無く、広義にはアブラナ科アブラナ属の花の総称です。
また、花蕾や花茎、葉を食べる食用のものを通称「ナバナ(菜花)」といい、野菜類もナノハナと呼ばれます。
因みに千葉県の花は「菜の花」(非公式)です。
以下がアブラナ属(Brassica rapa:ブラシカ・ラパ)の花ですが、花弁が4枚で十字の形なので花を見ただけでは見分けるのが難しい。
「タアサイ」 別名:キサラギナ(如月菜)、シャクシナ(杓子菜)
「ハクサイ(白菜)」と同じ仲間で、中国の代表的な冬野菜。
「カブ(蕪)」 春の七草「なずな」はカブの一種。カブの品種は約80種もあるそうです。
丸々とした食べる部分は胚軸といい、その下に生えているのが根。
「スティックセニョール」 肥大した脇芽の蕾と茎を食べ、「茎ブロッコリー」とも呼ばれる。
「ブロッコリー」 肥大した花の蕾が集まった花序と茎を食べる。
「アブラナ(油菜)」 種子から油を搾るので菜種。明治以前は灯火用として重要だった。
「コマツナ(小松菜)」 江戸時代に小松川付近でキクタチナを品種改良して作ったといわれる。
東京都における野菜産出額の1位はコマツナ。国内の生産量1位は埼玉県、東京は2位。
「チンゲンサイ(青梗菜)」梗(軸・茎)が青い菜という意味。日本で最もポピュラーな中国野菜。
「ミズナ(水菜)」 国内の生産量1位は茨城県。総生産の1/3以上を作っている。
「カラシナ(芥子菜)」 種子を粉砕したものが「和がらし」、葉↑に強い辛味がある。
「キャベツ」 丸くなるのは葉の表に比べて裏の方が早く成長するためで、キャベツの表面に見えているのは葉の裏側。
「ケール」栄養、抗酸化作用が豊富。近年「青汁」の原料にもされる。
「ハボタン(葉牡丹)」葉がカラフルで大輪の花が咲いたようですが、春には花が咲きます。
なお、同じアブラナ科ですがダイコン属の花は白~薄紫色です。こちらも十字形の4弁花です。
「ダイコン(大根)」4,000年前のピラミッド建設時に食べられていたという記録があるそうだ。
春の七草の一つ「スズシロ(清白)」は大根のこと。
「サクラジマダイコン(桜島大根)」 鹿児島県桜島の特産品。大きいものは30㎏にもなる。
「カイワレダイコン(貝割れ大根)」 畑で育てると、一般的な大根の小ぶりなものに成長します。