田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

竹ざる&竹かご

2019年01月12日 | 古民具っていいなぁ。

「竹籠(たけかご)」(上)と「竹笊(たけざる)」(下)。今はほとんど使われなくなりました。

時間が経つにつれ、綺麗な飴色に変化していき、古色な感じが魅力的でいいですね。

「竹籠」は正式な名称・用途は判りませんが、「持ち手のある角型ゲタ脚の竹籠」とでも言うのでしょうか?

野菜や果物を入れて、持ち運び、平らな所に置いてもひっくり返らないよう足がついています。


こちらの「竹笊」も正式な名称・用途は判りませんが「深竹まるざる」とでも言うのでしょうか?
米を研ぎ水切りをしたり、野菜を洗った後の水切りに利用していたのではないかと思います。
お米が漏れないほど、網目が詰まっています。
竹は水切りに優れており、プラスチック製品とは比べのもにならないくらい水を切ってくれます。
口回りのみ針金を使用しています。


深い丸型竹笊


紐が付いていたので、腰に付けてミカンなどを収穫する竹籠でしょうか?入口が狭いのはなぜでしょう?


竹で出来た「行李(こうり)」。竹を編んでつくられた葛籠(つづらかご)の一種。直方体の容器でかぶせ蓋となっている。
衣料や文書あるいは雑物を入れるために用いる道具。かぶせ蓋で一対のはずなのに片方がありません。


「箕」。脱穀などで不要な小片を吹き飛ばすことを主目的として作られる平坦なバスケット形状の選別用農具(農作業で使う手作業用具)。機械式の脱穀用具と区別して手箕(てみ)とも言う。箕の裏に昭和39年、43年と墨で書いてあったのでその頃新調したのでしょう。

松に鶴

2018年09月04日 | 古民具っていいなぁ。
古民具ではありませんが我が家には欄間があります。
和室が減ったりして現代の住宅ではあまり見られなくなりました。
我が家にある欄間は「松に鶴」の彫刻欄間です。(サイズW=1700、H=360)

左が鶴、右が松

欄間とは天井と鴨居に挟まれた小壁に設け、2間続きの空間に連続性を求めたり、採光や換気の役割を担っています。
主に彫刻欄間、組子欄間、透彫欄間、蓮欄間等があり、障子や幕板、竹を使うこともあるそうです。


こちらは車庫?(撤去済)にあった組子欄間。建て替え(S49)前の欄間ではないかと思われます。
組子欄間は細く製材した桧や桐材を並べて組み上げたものです。定番な図柄として「オサ」「千本格子」「水入り」などがあり、その他彫刻入りや透かしを取り入れたもの等があります。

千本格子の組子欄間(筬(おさ)欄間)。細かな細工が綺麗なので骨董市で数年前に購入したもの。(サイズW=1705、H=323、¥2,500)
今、これを現代の職人に作ってもらったらいったい幾ら位かかるのでしょう?
壁の塗り替えも終わったので壁のどこかに飾れないか思案中です。

昔の物って手づくりなのに精巧に出来ていて、職人の技術の高さが覗われます。

以下は「古民家巡り」で出会った欄間です。

再現された箱館奉行所(函館市、五稜郭)の組子欄間(千本格子)

旧寿屋本家(一宮町)の透彫欄間

古民家カフェ楽(長南町)の組子欄間

坂野家住宅(常総市)の透彫欄間

雛段図掛け軸:昭和戦前

2018年02月28日 | 古民具っていいなぁ。
我が家には昭和初期のものと思われる「雛段図掛け軸」が4点あります。


我が家の元の持ち主様は4人姉妹なので「七五三」の時に購入又は親戚等から頂いたものではないでしょうか?


どれも経年によるスレ・傷み・破れが進んでいますが状態は比較的よいと勝手に思っています。


珍しいものなのでとってあり、女の子の孫が生まれたら飾ってみたいと思います。


「雛段図掛け軸」については「𠮷徳大光」のHPに少し解説がありましたので引用させて頂きました。
「雛祭には、雛人形を飾るだけではなく、床の間にも節句にふさわしい掛軸を掛けました。その多くは「立雛」の図で、江戸時代以来、有名無名さまざまな画家たちが描いています。
著名画家に特別注文して描かせた雛掛軸は高価なものですから、一部の富裕層に限られますが、庶民もそうしたものに倣って、質素な掛軸を飾ることがありました。それらの多くは町絵師による木版摺や泥絵具の素朴な絵画で、のちには印刷で大量に作られました。
豪華な衣裳を着た雛人形が高嶺の花であった庶民にとって、雛掛軸はそれに代わる品でもありました。土焼彩色の土人形とともに、親戚・知人から贈られたいくつもの雛掛軸を部屋いっぱいに飾る風景も昭和30年代までは各地に見られたものです。
床の間が少なくなった今日では、雛掛軸もほとんど見かけませんが、この多色印刷の雛段図は何とも「レトロ」で、いかにも華やかで楽しい雛祭の雰囲気があふれています。」

こちらは「寿屋本家」(一宮町)に展示されていた雛人形です。

こちらは「茂木佐邸」(野田市)の大玄関に展示されていた雛人形です。

古い椅子・机・棚

2018年02月26日 | 古民具っていいなぁ。
納屋に有った古い椅子などを「ワイマン レモン オイル」で磨いてみました。(撮影:平成27年10月)

このオイルは天然木材製品のオイル仕上げ、ツヤ出し、保護に用いるオイル。

先ずは1人掛けの椅子。天板に釘が使われていないのが気に入っています。どのくらい前のものでしょうか?

少しだけきれいになりました。

長椅子。比較的新しい感じです。



納屋にあった棚ですが、こちらは手づくりのようです。倉庫に持って行って工具などを置く棚に使用しています。

素朴で飾り気のない文机。左側の引き出しがキクイムシに食われていますが何とか使用できます。

床の間の脇にあったものです。捨てようとも思いましたが使えるものは出来るだけ使うことにしました。

木製なので解体も容易で、いつでもゴミとして出すことも出来るので残してあります。


米麦貯蔵器(べいばくちょぞうき)

2018年02月13日 | 古民具っていいなぁ。
「米麦貯蔵器」と言います。ねずみや害虫などを防ぐためアルミや総ブリキ製で出来ています。
種子貯蔵用・飯米用・米櫃用と側面に書いてあるのでこれらのものを貯蔵するためにの缶だと思います。

これはアルミで出来ているらしくすごく軽い物です。

農業協同組合が農家向けに販売していたものだと思います。大正時代後期から使われ、現在でも使用している農家がいるそうです。

穀物を上の投入口から入れ、取り出しは下部の取り出し口となっています。

「正三俵入」と書いてあるので、3俵(60kg×3俵)で180kgのお米を入れることができるのかも? もっと入りそうですが?

何かにリメイクできないかなあ? 思案中!