田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

夏の花:花丁子

2024年06月30日 | 花さんぽ・花めぐり

法面緑化などに利用される「ハナチョウジ(花丁子)」(Rasselia equisetiformis)

和名は花が筒状でその形が「丁」字に似ていること因む。

オオバコ科ハナチョウジ(ラッセリア)属の常緑低木 メキシコ原産

樹高:50~120㎝ほど。葉のように見える部分は茎で、弓状に下垂する。

葉は楕円形から披針形で小さく、ほとんど鱗片状に退化している。

花期:4~11月。冬期10℃以上あれば周年開花します。

花は橙赤色で長さ2.5㎝ほどの筒状花を1~3花が集合し次々と咲かす。

白や桃色の花もあります。

 

 


夏の花:榊

2024年06月29日 | 花さんぽ・花めぐり

神事などに用いられる「サカキ (榊)」(Cleyera japonica

別名: ホンサカキ(本榊)、 マサカキ(真榊)

サカキ科サカキ属の常緑小高木 樹高:2~4m

本州(関東以西)・四国・九州、アジア東南部に分布

花期:6~7月 直径2cmほどで一重の白い5弁花をつける。

頂芽は長さ1cm以上で細長く、葉縁は全縁で先端が鎌状に曲がる。

赤茶色の新葉(5月頃~7月頃)。次第に硬く濃緑色へ変化。

 

葉は長楕円形で厚く濃緑色で光沢があり、ヒサカキに比べ葉が大きい。

葉裏↑。関東で販売されている神事用のサカキは鋸歯があるヒサカキであることが多い。

’240531 霧島神宮「榊」販売所(鹿児島県霧島市)

神事に用いるほか、庭木としても植栽され、耐陰性もある。

サカキの生垣。

’フクリン(覆輪)’(斑入り品種)

葉の周囲に乳白色の斑が入る。生育期には斑が黄色になる。


夏の花:イトラン

2024年06月28日 | 花さんぽ・花めぐり

イトラン(糸蘭)」(Yucca flaccida=)は、葉縁に糸状のねじれた繊維を出すのが特徴。

別名:ユッカ・フラッシダ(フラッキダ) 

「ユッカ・フィラメントーサ」Y.filamentosa)としているサイトもあるが、同園の名板により、 flaccidaとした。

クサスギカズラ科イトラン属の常緑低木 北アメリカ南部原産

蕾。 幹はほとんどなく、地際から放射状に葉を出しているように見える。

 

'240620 つくば植物園

花期:6月中旬~7月中旬 花は長さ1~1.5mの花茎に多数つきます。

花は「アツバキミガヨラン」や「キミガヨラン」に似ている。

釣鐘形の花は下向きに咲き、乳白色の花被片は6枚。

花後の株は枯れるが、株元から次々と新芽を出して増えていく。

葉は細長く先端は鋭い刺状で、全体に粉白色を帯びる。長さは30~50㎝、軟質で、上半分が下垂しやすい。

縁辺に白色の斑が入る「フイリイトラン(斑入り糸蘭)」もある。


フィンガーライム

2024年06月27日 | 花さんぽ・花めぐり

’240601 宮交ボタニックガーデン青島

香酸柑橘類の「フィンガーライム(Finger Limes)」(Citrus australasica)、果実は初見です。

粒状の果肉とその食感から別名「キャビア・ライム」とも呼ばれている。

ブッシュキャビア、ブッシュライムとも呼ばれる。

ミカン科ミカン属の常緑高木 オーストラリア原産

刺が多く、果実が傷がつきやすく、栽培が非常に難しいため、国内での生産はごくわずか。

日本での収穫時期は8~11月ごろ

果実は長さ5~7cmの円筒形、重さは10~20g、皮の色も黒色や緑のものなど多彩な品種があるそうだ。

果肉の色はグリーン・黄・オレンジ・赤・黒・茶などで、魚卵のような丸く粒々の果肉が特長。

果実の先を切り、絞り出すと粒状になって飛び出してくる。皮膜をやぶるとライムのような酸味があり、カルパッチョや料理に使うと見栄えが良く際立つとのこと。


夏の花:ユッカ・ロストラタ

2024年06月26日 | 花さんぽ・花めぐり

先日、テレビを見ていたらコメンテーターが「めんどうくさい」と言っていた。

「めんどくさい」とばかり思っていたが、漢字を当てはめると判りやすい。

「面倒臭い」となる。この歳で間違って覚えていることが多く情けない。

 

’240620 つくば植物園 成長が遅いので栽培品でこのような大型株は国内では珍しいようだ。

放射状に広がったシルバーグリーンの葉が美しい「ユッカ・ロストラタ(ロストラータ)」(Yucca rostrata

園芸店などで小型株をよく見かけますが、花が咲いている株を見たのははじめてです。

クサスギカズラ科イトラン属の常緑低木 中央アメリカ原産

耐寒性、耐暑性に優れ、乾燥にも強く土質を選ばない強健な性質を持つ。

関東以南の暖地であれば露地栽培も可能な丈夫な種で、最大5mほどにもなる。

葉は先端は刺状で鋭く、幹の上部に束生する。

花期:晩春~夏 花は幹頂より直立した花序を伸ばし、白い花を多数咲かせる。