田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

夏の花:信濃撫子

2022年06月30日 | 花さんぽ・花めぐり

'220621 日本固有種の「シナノナデシコ(信濃撫子」(Dianthus shinanensis

別名:ミヤマナデシコ(深山撫子) ナデシコ科ナデシコ属の多年草。

中部に分布し、特に北アルプスの長野県側に多い。山地の川原や荒地、亜高山などに生える。

草丈:20~45cm。つくば植物園では6月に開花。自生地では7~8月頃に咲く。

'220617 茎は四角形で節部が膨れる。茎はほぼ無毛で、基部にときどき突起状の毛がある。

'220617 茎頂に、花径2cmほどで紅紫色の五弁花を多数つける。

'220413 葉は長さ3~6cmで細長く、基部は茎を抱き、赤みを帯びます。

深緑色または鮮緑色、縁に突起状の毛がある。

 


夏の花:実栗

2022年06月29日 | 花さんぽ・花めぐり

浅い水底から直立して生える「ミクリ(実栗)」(Sparganium erectum)

ガマ科ミクリ属の多年草(抽水植物) 草丈:50~100cm 

アジア・ヨーロッパ・北アフリカの温帯に分布  準絶滅危惧(NT)

別名:ヤガラ 名前は集合果が栗の毬(いが)に似ていることによる。

花期:6~7月 葉は線形で長く、裏面中央に稜がある。

茎の上部の葉腋から枝を出し、その枝の下部に1~3個の雌性頭花をつける。

上部に多数の雄性頭花をつける。

雌性頭花は成熟すると球形緑色の集合果となる。

カヤツリグサ科スゲ属の「オニスゲ(鬼菅)」(Carex dickinsii

別名「ミクリスゲ(実栗菅)」とも呼ばれミクリ類の果穂に似ていています。

多年草(抽水植物) 花期:5~7月

また、同じスゲ属の「イガグリスゲ(毬栗菅)」も初夏~夏にかけてイガグリのような実を付けます。

別名:カレックス・グライCarex grayi) 常緑多年草 花期:5~7月 北米原産

現地では湿地帯に自生しており、水を好むので腰水管理で水辺植物のように育てることも可能とのことです。


夏の花:アジサイ’サマー・クラッシュ’

2022年06月28日 | 花さんぽ・花めぐり

昨日は最高気温35℃。佐野市では約40℃。あまりの猛暑でグダグダで外出する気になりません。

今日は33℃の予報です。アジサイの見頃もそろそろ終盤。

一般的なアジサイは夏の終わりから翌年の花芽をつける旧枝咲きなので、7月末までの剪定が必須です。

ほったらかしにしておくと、どんどん大きくなってしまいます。

一方、新枝咲きの「アメリカノリノキ’アナベル’」などは年を越えて早春までに剪定をすれば大丈夫。

新枝咲きのアジサイは、春に伸びた枝に花芽をつけるので、枝のどこで剪定しても問題ありません。

冬に地上部の葉がすべて落ちたら、株元から10cm~15cmくらいのところまで、詰めても、春になれば芽吹くそうです。

'210605 旧枝だけでなく、新枝にも花を咲かせる「エンドレス・サマー(Endless  Summer)」の改良品種’サマー・クラッシュ’Hydrangea macrophylla  ’Summer  Crush’)です。

’220524

'210605 旧枝の花芽を切り取ってしまっても来年は新枝についた花を楽しむことができます。

'210605 早生種なので5月頃から楽しめます。

あけぼの山農業公園の「あけぼのビーチパーク」↑の前に数十株植栽されています。

昨年↑は赤色でしたが、同じ株が今年↓は赤紫色でした。

赤系花を楽しむ場合は土をアルカリ性に保つ必要があります。

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分枝がよく、新旧両枝咲きのため花つきがよく、耐寒性も非常に強いアジサイです。

買いたいけど安くはないようです。

こちらが「エンドレス・サマー」(Endless  Summer)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


夏の花:ベロニカ’ファースト・キス’

2022年06月27日 | 花さんぽ・花めぐり

ベロニカ(クワガタソウ)属は世界に200~300種があり、直立する高性種から這い性のものまで多様ですが、

ロンギフォリア種は直立するタイプで、別名「セイヨウトラノオ(西洋虎の尾)」とも呼ばれます。

園芸品種ファーストシリーズベロニカ・ロンギフォリア’ファースト・キス’」(Veronica longifolia 'First Kiss’)

オオバコ科クワガタソウ(ベロニカ)属の耐寒性落葉多年草(宿根草)

草丈:40~50cm 

花期:初夏~秋(最盛期は6~7月) 基本種は鮮やかな藤紫色の花ですが、本品種はピンクの花です。

ベロニカ・スピカータ’ウルスター・ブルー・ドワーフ」(Veronica spicata 'Ulster Blue Dwarf')

一般的なベロニカ・ ロンギフォリア種やスピカータ種↑は開花が進むにつれて、下花から枯れ上がってきます。

しかし、ファーストキスを含む”ファーストシリーズ”は、下花が枯れ上がらず綺麗な状態で長期間楽しめ、連続開花するのが特徴

こちらが這い性の「ベロニカ・ペドゥンクラリス’オックスフォードブルー’」(Veronica peduncularis ’Oxford  Blue')

別名:’ジョージア・ブルー’

晩秋から冬にかけて寒くなると青銅色に変わる葉色と、晩冬から春の終わりにかけて咲く地面を覆うように咲く色鮮やかな青色の花が魅力的な園芸品種


春~夏の花:孔雀仙人掌

2022年06月26日 | 花さんぽ・花めぐり

以前、「ゲッカビジン(月下美人)」(Epiphyllum oxypetalum)を取り上げました。

'060624 今回は「クジャクサボテン(孔雀仙人掌)」(Epiphyllum hybrid)です。

どちらもサボテン科エピフィルム属(クジャクサボテン属)、同じ仲間なのでよく似ています。

'220609「孔雀仙人掌」の花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色と多彩です。

「月下美人」の花色は白色(内弁)のみで、夕方から咲きはじめ、翌朝には萎んでしまいます。

外弁がピンクや黄色になる品種もあるそうです。

'100418 孔雀仙人掌のほとんどの品種が昼も咲き続け、数日咲き続ける品種もあるそうです。

'070430 「月下美人」には花に強いよい香りがあり、孔雀仙人掌↑(香りの無いものある)より圧倒的に強いそうです。

'100605 月下美人↑ 植物園などでは昼夜を逆転させ、開花した状態を見られるようにしてくれます。

’220609 同じ白花の判別は、葉に棘があるのが「孔雀サボテン」↑、棘が無いのが「月下美人」。

この株↑はほとんど棘がなく、葉の左上に少しだけ棘がありました。

'100605 花期:4月~6月(月下美人:6~7月、9月~10月の2回)

'220609 交配が盛んで色々な品種が作出されています。

'220609 葉は平たい板のようですが、茎が変形したもので茎節、葉状茎と呼ばれます。