田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

春の花:白山木

2020年04月30日 | 花さんぽ・花めぐり

今日は、日中23℃になるとの予報。気温の上昇で新型コロナウイルス感染も終息するといいのですが。

日本固有種で常緑低木~小高木の「ハクサンボク(白山木)」(レンプクソウ科ガマズミ属(旧スイカズラ科))。浜離宮恩賜庭園や伊勢神宮をはじめ、関西地方では庭木としても人気があるそうです。

名前は石川県の白山が原産地と誤認されたことから付けられたそうですが、実際には山口県や愛知県、九州地方などの暖地の沿岸部に分布します。

別名はイセビ、イヌデマリ(犬手鞠)、ヤマテラシ(山照らし)。

樹高は2~6m。開花期は4月~5月。枝先の集散花序(直径10cm前後)に白い小さな5弁花を多数つけます。花には少し独特の臭いがありますが、花材にも利用されます。

葉は広卵形で対生し、長さ7~15cmと大きい。ガマズミ(落葉樹)の仲間ですが、常緑で光沢があるのが特徴で、縁は上部にのみ粗い鋸歯があります。秋には紅葉します。

果実は「ガマズミ」に似ていて、長さ約8mmの広楕円形で、11~12月に赤く熟します。実は酸っぱいので生では食べられないそうです。

ガマズミの実。秋に赤く熟し、初冬に白い粉を吹いて甘くなり生食できるそうです。

ガマズミの花。花期は5~6月、樹高は2~4m。


春の花:エクスバリー・アザレア

2020年04月29日 | 花さんぽ・花めぐり

今日からGWですが、毎日、外出自粛で花のblogばかりUPしています。

今の時期は外出すればネタ花が豊富ですが、過去に撮影した写真を使用しています。

遠目にも色鮮やかな「エクスバリー・アザレア(別名:西洋ツツジ)」は、とても美しい花です。

レンゲツツジ」を主体に交配した品種群を日本では「エクスバリー・アザレア」と呼んでいます。

名前はイギリスのエクスバリー園芸場で育種された園芸品種なのでこの名が付いたそうです。

ツツジ科ツツジ属の落葉小低木で、樹高1.5~2 m。

花期は4~6月。花色は朱色や、黄色、赤、白、ピンクがあります。

耐寒性があり、春に葉腋から円錐花序を伸ばし漏斗状の5弁花を3~7輪咲かせます。

「レンゲツツジ」に比べて花が一回り大きいのが特徴です。

こちらが「レンゲツツジ(蓮華躑躅)」。

花色はオレンジ、黄色。 湯の丸高原の大群生が有名です。

常緑低木で日本のツツジと西洋ツツジを交配した品種で、大輪八重咲きの豪華な花を咲かせる「アザレア(写真上)」とは別のグループです。

 


春の花:肝木&大手毬

2020年04月28日 | 花さんぽ・花めぐり

❶「テマリカンボク(手毬肝木)」と❷「オオデマリ(大手毬)」は、花だけを見ると似ていて区別がつきません。

どちらもレンプクソウ科の落葉低木で白い球状の花は全て装飾花です。

(撮影:’08.05.04)❶テマリカンボクは、❸のカンボクの園芸品種で、花は❷オオデマリと同じように黄緑から白に変化します。 

(撮影:’05.04.29)❷「オオデマリ別名:テマリバナ、ジャパニーズ・スノーボー)」は、❹ヤブデマリの変種。

また、❸「カンボク(肝木)」と❹「ヤブデマリ(藪手毬)」も花の中央部が小さく、装飾花で囲まれていて、よく似ています。

「ガクアジサイ」の装飾花(萼)と同じような形態です。

❸「カンボク(別名:ケナシカンボク)の花(撮影:'08.05.08)

'070716 ❹「ヤブデマリ」の花

では、どこが違うかと言うと<葉の形>です。

 

❶、❸(テマリ)カンボクは、対生した長い柄のある葉はカエデの葉のように浅く3裂しています。

❷「オオデマリ」の葉は卵形(広楕円形)で裂けないので区別できます。

平行する側脈が目立ちます。一般的に花は黄緑から白に変化します。 両性花がないため、結実しません。

'070629 ❸「カンボク」の実と葉中心部に両性花があり、結実します。

果実は液果で球形。まずくて食べられないそうです。

'080504 ❹「ヤブデマリ」の葉も裂けず、倒卵形又は長楕円形で、先端は急に尖り、基部は円形又は楔形です。

果実は赤色から黒色に熟します。

5枚の装飾花の内1枚が極端に小さいという特徴があり、他の似た種との区別できます。

なお、開花期は、❶、❸(テマリ)カンボクが5~7月、❷オオデマリが4~5月、❹ヤブデマリが5~6月です。

❷「オオデマリ」:装飾花がピンク色の品種やピンクと白と咲き分ける品種などもあります。

更にややこしいのが、❸カンボクには❹西洋カンボクと❻西洋テマリカンボク(別名:ビバーナム・スノーボール)があるところです。

❺「西洋カンボク(別名:洋種カンボク)」は、ヨーロッパから北アフリカにかけ分布する原種。

果実は苦味が強く、生食するには適さないそうです。

❻「西洋テマリカンボク(スノーボールの名前で流通)」は、❺西洋カンボクの園芸品種。こちらも花は緑色から白色に変化します。

❺西洋カンボクは、❸カンボクに比べて樹皮が薄くて割れ目が少ない点や、葯の色がカンボクは紫色なのに対し❺セイヨウカンボクは黄色である点などで識別できるそうです。

ヤブデマリに似た花もあります。

’050522 ❼「ムシカリ(虫狩)(別名:オオカメノキ)」(レンプクソウ科)

花期は4~6月。葉脈がシワ状に目立ち、葉の形が亀の甲羅に似るため「大亀の木」と言う。

’050522 ❹❹ヤブデマリに似ていますが、装飾花が5裂し、裂片はほぼ同じ長さなので、前述の装飾花の違いで区別できます。高さ2~5m 。

❼ムシカリ実と葉(撮影:’06.07.10)

また、花序の基部に柄が発達せず、葉腋から直接出るのも特徴。葉の基部はハート形に窪みます。実は、鳥が好んで食べるとのこと。若葉は、縁を中心に茶系の色だが、葉が成長するにつれて、緑色一色になります。

❽「ビバーナム」(レンプクソウ科)。園芸的には「ガマズミ」や❷オオデマリなど日本に分布する種を除く外国産ガマズミ属の低木を指すのが一般的。写真は「ビバーナム・カールセファラム?」

 


花には何の罪もない!

2020年04月27日 | 花さんぽ・花めぐり

25日、佐倉市の「ふるさと広場」で開催中の「チューリップフェスタ2020」が新型コロナ感染防止の観点から1週間で中止になり、見頃のチューリップ約100種類80万本が刈り取られたとの報道がありました。

(写真は全て柏市のあけぼの山農業公園)

駐車場を閉鎖しても、広場には自由に出入りができるため、週末には多くの人が来場したため、密集を防ぐため、苦渋の選択で刈り取りをしたとのことです。

柏の「あけぼの山農業公園」も公園自体は4/8~臨時閉園。

しかし、風車前のチューリップ(16万本)の花畑は自由に出入りできる状態でした。こちらも佐倉市同様、刈り取りが行われたと21日に発表がありました。

私は11日午後、感染のリスクがない環境での運動は行っても問題ないとのことなので、ウォーキングのため立ち寄りました。写真のように数十人が来ていました。

 

 


春の花:蜆花

2020年04月27日 | 花さんぽ・花めぐり

遠目には同属のユキヤナギ(雪柳:一重)に似ている「シジミバナ(蜆花)(八重)

花が”しじみ(蜆)”の身に似ているのでこの名前が付いたそうです。

バラ科シモツケ属 中国原産の落葉低木で、樹高は1.0~2.0mになり枝垂れます。

ユキヤナギより遅れて花が咲きます。別名:ハゼバナ、コゴメバナ

葉は互生し、長さ2~3.5mmの卵状楕円形で、上部に細かい鋸歯があり、両面に毛があります。

花期は4月。前年枝に無柄の散形花序を多数付け、花茎は1cmほどで八重咲き。

花色は中央がやや緑色を帯びた白色で5弁花。花柄は6~12 mmほどで長く、一か所から数個の花柄が伸びます。

中央が凹んでいるので別名:エクボバナとも言います。

大量に咲くと枝葉が見えません。

花が一重の「ヒトエノシジミバナ」という変種もあるそうです。