■妖怪百物語■ ラストの百鬼夜行だけで全編やってほしかったくらい。もちろんストーリー中での妖怪たちの活躍も大首から姿なき「おいてけ堀」にいたるまで行き届いているのであって。百物語の二人の釣り人はビアスの例の短編ですな。不覚にも見破れなかった。
■妖怪大戦争■ 河童があまりにかわいそう。後遺症がなければよいのですが。それにしてもダイモンがもっとかっこよければなあ。強さとビジュアルとの落差が激しすぎるよ。飛行姿なんか人形そのものだものな。それにデカくなりすぎ。日本妖怪の団結決起の模様もちょっと人間的すぎたな。とはいえ妖怪たちの迫力は前作以上なのだが。両親を無惨に失った子役の有意義な出番もありませんでしたね、ここまで妖怪たちが活きていては。百鬼夜行の大興奮も相変わらず。
■東海道お化け道中■ 徳川時代の街道沿い茶店体験ののどかさが旅の切実さと良いコントラスト。悪人にサイコロの賭けを持ちかけられて子役が答えた「やる!」にシビれました。妖怪たちが前2作的な人間性を持たずただ現われては消えるところに情感。出番も控えめなのがかえってよろし。本作最大の妖怪である骨骰子にして台詞はおろか意識の形跡すら無しきた。ただラストはあれカタルシスがあったというべきなのかなあ。
■さくや 妖怪伝■ (ムシ系2参照)
■ヒルコ 妖怪ハンター■ (ムシ系2参照)
■学校の怪談■ (ムシ系2参照)
■学校の怪談2■ やっぱり子どもの持ち味は「泣く」でしょう! 「絶対泣かしてやる!」も出てきたし。これぞ子ども界、さんざん大ウジ虫にいたぶられた勝ち気系女子が膝抱えて泣いてた場面、いい光景ですねえ。ただ前作よりシュールになってるぶん、男子対女子の意識の兆しを強調してバランスをとらざるをえなくなったらしいところがどうも。泥棒が絡んでくるだけで十分な気はしたが。あとせっかく向き合ってるんだからカブトとクワガタにもう少し活躍してほしかったですねえ。しかしなるほど前作より『アザーズ』にさらに近づいたか。じいさんが出てきていたとは思わなんだ。
■学校の怪談3■ はぐれたり合流したりしながらドタバタ駆け回る構図は前2作を踏襲だが、なんとも友情だの恋愛だの家族だのを前面に出したありきたりな人情劇になってしまいましたねえ。キスしちゃだめだってばよ~。シリーズ中ずば抜けて洗練度の低い駄作。ホネ恐竜が走り回ってくれた時点でやや持ち直しましたが。
■学校の怪談4■ 途中でこの雰囲気じゃ~モンスターは期待できないなと観念したのだが、ほんとに最後まで出てこねぇでやがんのよ、まったく。人面ガニや歩く人形や骸骨魚や「海のお守り」じゃあモンスターとは言い難いしなァ。キーパーソンの文房具屋がいっこうに自発的に活躍しようとせず優柔不断以前なのはかえってリアルでした。最後もヤエを別に助けるわけでなし。てわけで話自体は悪くないのだが、子役の演技は4作中一番ダメでしたね(脇役の子たちの台詞まわしの堅さは何よ)。しかしああも昭和10年代ぽい顔の子どもをよく見つけてきたもんだな。とくに背の高い女の子。髪型であれだけ作れるものかな。
■新生 トイレの花子さん■ あれれれ。困ったもんだな。『学校の怪談』とはえらい格差だ。小学校と中学校の違いというのは関係なさそうだな。散漫この上ない展開。空回りするおとなの熱演(笑)。やはり妖怪とか悪霊はまじめにつきあう相手じゃなくて、『学校の怪談』式に行き当たりばったりが正解なんですな。
■妖怪大戦争■ 河童があまりにかわいそう。後遺症がなければよいのですが。それにしてもダイモンがもっとかっこよければなあ。強さとビジュアルとの落差が激しすぎるよ。飛行姿なんか人形そのものだものな。それにデカくなりすぎ。日本妖怪の団結決起の模様もちょっと人間的すぎたな。とはいえ妖怪たちの迫力は前作以上なのだが。両親を無惨に失った子役の有意義な出番もありませんでしたね、ここまで妖怪たちが活きていては。百鬼夜行の大興奮も相変わらず。
■東海道お化け道中■ 徳川時代の街道沿い茶店体験ののどかさが旅の切実さと良いコントラスト。悪人にサイコロの賭けを持ちかけられて子役が答えた「やる!」にシビれました。妖怪たちが前2作的な人間性を持たずただ現われては消えるところに情感。出番も控えめなのがかえってよろし。本作最大の妖怪である骨骰子にして台詞はおろか意識の形跡すら無しきた。ただラストはあれカタルシスがあったというべきなのかなあ。
■さくや 妖怪伝■ (ムシ系2参照)
■ヒルコ 妖怪ハンター■ (ムシ系2参照)
■学校の怪談■ (ムシ系2参照)
■学校の怪談2■ やっぱり子どもの持ち味は「泣く」でしょう! 「絶対泣かしてやる!」も出てきたし。これぞ子ども界、さんざん大ウジ虫にいたぶられた勝ち気系女子が膝抱えて泣いてた場面、いい光景ですねえ。ただ前作よりシュールになってるぶん、男子対女子の意識の兆しを強調してバランスをとらざるをえなくなったらしいところがどうも。泥棒が絡んでくるだけで十分な気はしたが。あとせっかく向き合ってるんだからカブトとクワガタにもう少し活躍してほしかったですねえ。しかしなるほど前作より『アザーズ』にさらに近づいたか。じいさんが出てきていたとは思わなんだ。
■学校の怪談3■ はぐれたり合流したりしながらドタバタ駆け回る構図は前2作を踏襲だが、なんとも友情だの恋愛だの家族だのを前面に出したありきたりな人情劇になってしまいましたねえ。キスしちゃだめだってばよ~。シリーズ中ずば抜けて洗練度の低い駄作。ホネ恐竜が走り回ってくれた時点でやや持ち直しましたが。
■学校の怪談4■ 途中でこの雰囲気じゃ~モンスターは期待できないなと観念したのだが、ほんとに最後まで出てこねぇでやがんのよ、まったく。人面ガニや歩く人形や骸骨魚や「海のお守り」じゃあモンスターとは言い難いしなァ。キーパーソンの文房具屋がいっこうに自発的に活躍しようとせず優柔不断以前なのはかえってリアルでした。最後もヤエを別に助けるわけでなし。てわけで話自体は悪くないのだが、子役の演技は4作中一番ダメでしたね(脇役の子たちの台詞まわしの堅さは何よ)。しかしああも昭和10年代ぽい顔の子どもをよく見つけてきたもんだな。とくに背の高い女の子。髪型であれだけ作れるものかな。
■新生 トイレの花子さん■ あれれれ。困ったもんだな。『学校の怪談』とはえらい格差だ。小学校と中学校の違いというのは関係なさそうだな。散漫この上ない展開。空回りするおとなの熱演(笑)。やはり妖怪とか悪霊はまじめにつきあう相手じゃなくて、『学校の怪談』式に行き当たりばったりが正解なんですな。