■ヴァイラス■ 機械をごたまぜにくっつけてでっち上げられちゃったモンスターは、ありきたりな生物タイプやロボットタイプとは違う異次元の迫力。中途半端な甲殻類姿のままガチャガチャ歩き回る不条理がこれ、恐怖新発見編だ。おおもとは電磁波生命体だってんだからこれまた奥行きがある。モニター上のメッセージはもはや余計だったかな。にしてもあれだけの能力を持った生命体が、爆発一つで終わりますかね。続編をにおわせる演出ありませんでしたが。
■アビス■ こりゃあしょうがないですよ、ここまでしっかり超A級映像作られたんじゃ、拍手礼賛しかないです。モンスター的にはエイリアンの徹底した友好ぶりが物足りないのだけれど、ずば抜けた造形といい海溝への転落サスペンスといい、いろいろ警告もあったことだし一つ間違えば破局になったってことで。最後まで大掛かりで溜息つかされっぱなし。とにかく優良映画だったってことで、大味な感想でごめん。
■インデペンデンス・デイ■ あれだけの高度文明エイリアンがたった2人の突撃隊にコンピュータウイルス感染させられるなんて低確率きわまりない御都合主義に目をつぶりさえすれば、ビジュアルで断然納得の映画でしょう。恐怖の円盤のみならず生身エイリアン単体も触手力で地球人を難なくぶっ殺せるモンスター度を有してることも実証されましたし。脳天気な政治的メッセージにも目をつぶって、とにかく無心に楽しむべき映像芸術。
■タオの月■ (ムシ系2参照)
■竹取物語■ 最後の大宇宙船と同じくらいの労力で天竺の竜を造ってくれてたらな。地の怪異が天の迎えとあいまみえる構図になれば面白かったのに。沢口靖子は化粧なしの方が見栄えするはずだが。もっと演技のうまい同レベルの美女は東宝にはいないのか? 三船・若尾からお笑い系にいたる一級の演技ぶりと落差ありすぎだぞ、東宝シンデレラグランプリの2人は。結局、竹林の俯瞰映像が一番印象に残る映画でしたということで。
■マーズ・アタック!■ コメディっちゃコメディだが、まあまあリアルかつ大掛かりにやっているし、文句なく面白いと評すべきではないか。テンポいいし。チープな色彩も却ってよかったし。狂ってるんだか邪悪なんだかわからん火星人が、不気味なんだか滑稽なんだか反応に迷う複雑なテイストを醸し出してくれた。ビーム以外の接触型武器をもうすこし持ってきてほしかったけれど。
■スピーシーズ・リターン/種の終焉■ (陰鬱ホラー系1参照)
■サイン■ 綺麗な映像といい抑制した台詞といい、格調高いドラマを期待させながら、ちと勘違いしまくってましたねえ。外界がすでに侵略されてるってのも現場の意義を台無しにしてるし、緊迫場面のはずのところで無意味な「家族劇」やってるなよって。せっかくのエイリアンも弱っちい善玉ごかしだし、だいたいだな「神への信仰」がよきものだというメッセージがまことに幼稚であ~あ、つまんねえ映画見ちゃったなって感想。
■オデッセイ2001■ あのニュルニュルは知的生命体と解釈したんですが、ただのエネルギー体なんでしょうかね。いまいち不明です。「トーラス」の規模をもっと非常識に徹すりゃよかったのに、なんか守勢。霊験あらたかな物体の真意がわかり始めるにつれパニックになってゆく過程こそもっとスリリングにできなかったものか。アメリカと中国の対立も中途半端だったなあ。
■宇宙戦争■ ちゃんとニュルニュルのタコ型火星人にしてくださいよ、原作どおり。それに息潜めてなきゃ命が危ない緊迫現場でちょびっと火星人の血がスカーフに付いてたくらいでぎゃあぎゃあ泣きわめくってどういうことよ、50年代のアメリカ女ってあんなバカだった? 男は男で子どもをあやすみたいになだめてるし、ほんと女ってバカでかつバカにされてたんだなあ。その反動が20年以上経って『エイリアン』のリプリーになるんだろうけどね。
■ディープ・ショック■ クリーチャーが知的交信をしたとたんに魅力急落ですね。デンキウナギ怪獣は類例がないし、造形そのものも竜っぽくシュールに光っててよかったんだから、これはコンタクト系に仕立ててほしくなかった。ひとつ損した感じ。
■バッド・テイスト■ 噂からするともっとグロいのかと期待していたのですが。エイリアンただ不細工なだけだしあんまり感想ありませんや。
■スフィア■ えーとこれ、けっこう面白く観ていたんだけど、モンスター出てこないんだよな。いや、一応ソナーに映った巨大イカがぶつかってきたんだっけ。テレパシー感応の球体を無理して知的生命体と考えることもできないではないし。しかし同じ海洋コンタクトものとしては『アビス』がすでにあるんでねえ、この系統は損してますよね。
■ゼイラム■ 能面みたいなあれが抜群の造形でした。異次元の設定はどうせすぐ通路が開かれるんでしょという予定調和風。女戦士イリアはせっかく美少女フィーチャーしてるんだからもっと笑顔があればなと。
■ゼイラム2■ 味方が敵にというなかなかいいシチュエーションでしたね。観音神社のシーンは、アクションのショボさを光景のシュールさが補ってお釣りでしょう。しかしいかにメインが女の子だとて、脇が男二人ってのはやっぱ冴えねえっしょ。どうして鉄平の婚約者が出てこなかったかなあ。
■海底軍艦■ 歴史を無視してしつこく大東亜戦争を続けている軍団(決して横井さんみたいな個人ではない)ってのがリアリティを持ってた時代なんだな。旧日本軍対ムー帝国だから考えてみりゃゾクゾクものの設定なのだが、ムーの本拠地で女皇帝が簡単に捕虜になっちゃう間抜けさや期待の海竜マンダの弱っちさが仇となっていまいち盛り上がりませんでした。
■地球防衛軍■ モゲラのビームならぬ怪光が初期怪獣映画っぽいチープさで良し。ミステリアンがただのサングラス人間でしかないのはちょっと。あと子どもの遊びじゃないんだから特定の女にこだわるなよって。あの2人確かに美人だけど。
■レーザーブラスト■ 結局ヒト型エイリアンをぶっ殺したトカゲ型エイリアンは、地球人類のためを思って引き返してきたんでしょうか。きっとそうですね。なんかつまんねえ設定だよな。
■サイン・オブ・フィアー■ エイリアンの出現ゆらゆら~方式は何度見ても面白いけど、こんな単純な流れでおしまいかい、って感じ。生きるか死ぬかの対決現場でやたらキスしてるなよってば。爆発オチもどうにも緊迫感なし。ミステリーサークルをもうちょっとうまく使えなかったものかね。ちなみにミステリーサークルは『サイン』のに比べてはっきり手抜きでした。
■ゴースト・オブ・マーズ■ えらく雑な映画だな。火星基地にしちゃ思いっきりチープな施設だし。やたら長い戦闘アクションもいい加減だし(わざと?)。とはいえその雑さが幸いしてかメインぽい人々が後腐れなくどんどん死んでくれるのだけは気持ちいい。スパーんと腕や首が飛ぶしね。途中からわけわからなくなったので、字幕出して見直せばもうちょっと評価上がるかも(下がる可能性の方が大だが)。
■ミッション・トゥ・マーズ■ ハムナプトラのを百倍パワーアップした絶妙の砂嵐をはじめ迫力満点の高品質ビジュアルに満足しきっていたらなんとこれ、最後でどーしょーもないブチコワシをこいてくれましたな。お子様向けプラネタリウムだったのかよっ。
■アビス■ こりゃあしょうがないですよ、ここまでしっかり超A級映像作られたんじゃ、拍手礼賛しかないです。モンスター的にはエイリアンの徹底した友好ぶりが物足りないのだけれど、ずば抜けた造形といい海溝への転落サスペンスといい、いろいろ警告もあったことだし一つ間違えば破局になったってことで。最後まで大掛かりで溜息つかされっぱなし。とにかく優良映画だったってことで、大味な感想でごめん。
■インデペンデンス・デイ■ あれだけの高度文明エイリアンがたった2人の突撃隊にコンピュータウイルス感染させられるなんて低確率きわまりない御都合主義に目をつぶりさえすれば、ビジュアルで断然納得の映画でしょう。恐怖の円盤のみならず生身エイリアン単体も触手力で地球人を難なくぶっ殺せるモンスター度を有してることも実証されましたし。脳天気な政治的メッセージにも目をつぶって、とにかく無心に楽しむべき映像芸術。
■タオの月■ (ムシ系2参照)
■竹取物語■ 最後の大宇宙船と同じくらいの労力で天竺の竜を造ってくれてたらな。地の怪異が天の迎えとあいまみえる構図になれば面白かったのに。沢口靖子は化粧なしの方が見栄えするはずだが。もっと演技のうまい同レベルの美女は東宝にはいないのか? 三船・若尾からお笑い系にいたる一級の演技ぶりと落差ありすぎだぞ、東宝シンデレラグランプリの2人は。結局、竹林の俯瞰映像が一番印象に残る映画でしたということで。
■マーズ・アタック!■ コメディっちゃコメディだが、まあまあリアルかつ大掛かりにやっているし、文句なく面白いと評すべきではないか。テンポいいし。チープな色彩も却ってよかったし。狂ってるんだか邪悪なんだかわからん火星人が、不気味なんだか滑稽なんだか反応に迷う複雑なテイストを醸し出してくれた。ビーム以外の接触型武器をもうすこし持ってきてほしかったけれど。
■スピーシーズ・リターン/種の終焉■ (陰鬱ホラー系1参照)
■サイン■ 綺麗な映像といい抑制した台詞といい、格調高いドラマを期待させながら、ちと勘違いしまくってましたねえ。外界がすでに侵略されてるってのも現場の意義を台無しにしてるし、緊迫場面のはずのところで無意味な「家族劇」やってるなよって。せっかくのエイリアンも弱っちい善玉ごかしだし、だいたいだな「神への信仰」がよきものだというメッセージがまことに幼稚であ~あ、つまんねえ映画見ちゃったなって感想。
■オデッセイ2001■ あのニュルニュルは知的生命体と解釈したんですが、ただのエネルギー体なんでしょうかね。いまいち不明です。「トーラス」の規模をもっと非常識に徹すりゃよかったのに、なんか守勢。霊験あらたかな物体の真意がわかり始めるにつれパニックになってゆく過程こそもっとスリリングにできなかったものか。アメリカと中国の対立も中途半端だったなあ。
■宇宙戦争■ ちゃんとニュルニュルのタコ型火星人にしてくださいよ、原作どおり。それに息潜めてなきゃ命が危ない緊迫現場でちょびっと火星人の血がスカーフに付いてたくらいでぎゃあぎゃあ泣きわめくってどういうことよ、50年代のアメリカ女ってあんなバカだった? 男は男で子どもをあやすみたいになだめてるし、ほんと女ってバカでかつバカにされてたんだなあ。その反動が20年以上経って『エイリアン』のリプリーになるんだろうけどね。
■ディープ・ショック■ クリーチャーが知的交信をしたとたんに魅力急落ですね。デンキウナギ怪獣は類例がないし、造形そのものも竜っぽくシュールに光っててよかったんだから、これはコンタクト系に仕立ててほしくなかった。ひとつ損した感じ。
■バッド・テイスト■ 噂からするともっとグロいのかと期待していたのですが。エイリアンただ不細工なだけだしあんまり感想ありませんや。
■スフィア■ えーとこれ、けっこう面白く観ていたんだけど、モンスター出てこないんだよな。いや、一応ソナーに映った巨大イカがぶつかってきたんだっけ。テレパシー感応の球体を無理して知的生命体と考えることもできないではないし。しかし同じ海洋コンタクトものとしては『アビス』がすでにあるんでねえ、この系統は損してますよね。
■ゼイラム■ 能面みたいなあれが抜群の造形でした。異次元の設定はどうせすぐ通路が開かれるんでしょという予定調和風。女戦士イリアはせっかく美少女フィーチャーしてるんだからもっと笑顔があればなと。
■ゼイラム2■ 味方が敵にというなかなかいいシチュエーションでしたね。観音神社のシーンは、アクションのショボさを光景のシュールさが補ってお釣りでしょう。しかしいかにメインが女の子だとて、脇が男二人ってのはやっぱ冴えねえっしょ。どうして鉄平の婚約者が出てこなかったかなあ。
■海底軍艦■ 歴史を無視してしつこく大東亜戦争を続けている軍団(決して横井さんみたいな個人ではない)ってのがリアリティを持ってた時代なんだな。旧日本軍対ムー帝国だから考えてみりゃゾクゾクものの設定なのだが、ムーの本拠地で女皇帝が簡単に捕虜になっちゃう間抜けさや期待の海竜マンダの弱っちさが仇となっていまいち盛り上がりませんでした。
■地球防衛軍■ モゲラのビームならぬ怪光が初期怪獣映画っぽいチープさで良し。ミステリアンがただのサングラス人間でしかないのはちょっと。あと子どもの遊びじゃないんだから特定の女にこだわるなよって。あの2人確かに美人だけど。
■レーザーブラスト■ 結局ヒト型エイリアンをぶっ殺したトカゲ型エイリアンは、地球人類のためを思って引き返してきたんでしょうか。きっとそうですね。なんかつまんねえ設定だよな。
■サイン・オブ・フィアー■ エイリアンの出現ゆらゆら~方式は何度見ても面白いけど、こんな単純な流れでおしまいかい、って感じ。生きるか死ぬかの対決現場でやたらキスしてるなよってば。爆発オチもどうにも緊迫感なし。ミステリーサークルをもうちょっとうまく使えなかったものかね。ちなみにミステリーサークルは『サイン』のに比べてはっきり手抜きでした。
■ゴースト・オブ・マーズ■ えらく雑な映画だな。火星基地にしちゃ思いっきりチープな施設だし。やたら長い戦闘アクションもいい加減だし(わざと?)。とはいえその雑さが幸いしてかメインぽい人々が後腐れなくどんどん死んでくれるのだけは気持ちいい。スパーんと腕や首が飛ぶしね。途中からわけわからなくなったので、字幕出して見直せばもうちょっと評価上がるかも(下がる可能性の方が大だが)。
■ミッション・トゥ・マーズ■ ハムナプトラのを百倍パワーアップした絶妙の砂嵐をはじめ迫力満点の高品質ビジュアルに満足しきっていたらなんとこれ、最後でどーしょーもないブチコワシをこいてくれましたな。お子様向けプラネタリウムだったのかよっ。